米ニューヨークのベニュー「Brooklyn Mirage (ブルックリン・ミラージュ) 」財政難&改修工事後の安全検査の認可が降りず、2026年まで閉鎖延長か

今年初め3,000万ドル(約44億2,771万円)を投じ、最先端テクノロジー満載の大改修工事を行ったものの、安全性の懸念により再開許可が降りず、リニューアルオープン直前に再開延期となり、そのまま閉鎖状態が続いているアメリカ・ニューヨークに位置する人気ベニュー「Brooklyn Mirage(ブルックリン・ミラージュ)」は、財政難と安全検査の不備により、2025年以内に再開する可能性はほぼないと、匿名の従業員が BKMAG の取材に対し明かした。
この従業員は、以下のようにコメントしている。

正直言って、状況は皆が思っているよりもはるかに悪いです。
ブルックリン・ミラージュは今年中に営業再開することは絶対にありませんし、来年もおそらくないでしょう。全てが大惨事です。

Brooklyn Mirage は、本来であれば今年の夏のシーズンにオープンする予定だったが、安全検査により許可が降りず、未だ閉鎖状態となっており、Alesso(アレッソ)、Subtronics(サブトロニクス)、The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)、Sara Landry(サラ・ランドリー)等、数ヶ月にわたって、予定されていたアーティストの公演のキャンセルが続いている。

​同ベニューの運営企業の Avant Gardner は、8月、9月、そして今度は10月の公演をひっそりと中止し、場所を変更してきた。当初10月10日にミラージュで予定されていた Disco Line(ディスコ・ライン)のイベントは、既に Under the K Bridge に開催場所が変更されている。

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Brooklyn Mirage の建設の遅延を理由とし、今年5月、前 CEOの Josh Wyatt 氏が解任された。氏は解任前、リニューアル後の「徹底的な透明性」を約束していたが、それは現在全く機能しておらず、Avant Gardner は沈黙を貫き続けている。

Avant Gardner の社外取締役会長で、DJ の Destructo(デストラクト)としての活動でも知られる Gary Richards 氏は、セントラルパークを見下ろすコロンバスサークルのフランス料理店「Per Se」で食事をしていた際、買収先探しの難しさについて話しているのが耳にされている。Josh Wyatt 氏の解任後、日常業務を引き継いだ Gary Richards 氏は、Avant Gardner は「赤字が続いている」と発言していたと、レストラン関係者は語っている。

Avant Gardner の運営チームメンバーは、報復を恐れて匿名を条件に「同社が売却を検討している」という噂も耳にしていると述べている。

買収されなければ、間違いなく破産申請せざるを得ないだろう。

会社は深刻な財政難に陥っており、一部の従業員は数ヶ月分の未払い給与を受け取っていない上、休暇手当も支払われていない。私見では、この夏は空振りだろう。

Avant Gardner が最近申請した、屋外で200人以上が集まるイベントスペースに必要な臨時集会場所許可証は、2026年6月1日から有効となるように要求されていたとのことで、そこから見るに Brooklyn Mirage の営業再開は約1年後になるのではないかと見られている。

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