Spotify (スポティファイ) が楽曲のサンプリング元に関するデータベース・サイト/アプリ「WhoSampled」を買収、データベースをプレミアム向け新機能「SongDNA」に反映

音楽ストリーミング・サービス Spotify(スポティファイ)が、サンプリング音楽のデータベースサイト/アプリの WhoSampled(フーサンプルド)を買収したことを発表した。今回の買収は、楽曲のクレジット表示が、主要ストリーミング・プラットフォームにとって重視されていることを物語っている。

2008年に Nadav Poraz 氏によって設立された WhoSampled は、120万曲規模という圧倒的なデータ量を誇るデータベースを基盤に、サンプリング、カバー、リミックスの関係をデータベース化したサイトで、曲中で使用されているサンプリングの元ネタの特定ができたり、逆にオリジナル曲からその曲を引用している楽曲やアーティストを調べることができるサイトで、音楽プロデューサーや HipHop ファン、さらには法務部門で働く人など、幅広い人々にとって貴重なリソースとなっている。

WhoSampled は HipHop、R&B、Soul、Pop、Electronic Music 等、ジャンルを問わず膨大な楽曲のデータを保持しているが、中でもやはりサンプリング文化が強い HipHop 系アーティスト/楽曲のデータ量は特に圧倒的だ。

Spotify はWho Sampled を買収したことにより、同社のデータベースを Spotify がプレミアムユーザーに向けてローンチした新機能「SongDNA」に反映させた。SongDNA 機能により、プレミアムユーザーは、曲を聴きながらサンプリングの出所やコラボレーター、カバー情報等をチェックすることができるようになった。

>> Spotify の新機能詳細はこちらから

なお、WhoSampled のプラットフォームとブランドは引き続き独立して運営され続けるとのことで、さらに WhoSampled の創設者である Nadav Poraz 氏は、Spotify の WhoSampled 責任者として留任し、データベースからインタラクティブな発見エンジンへの進化するこの機能を主導していく予定であるとのことだ。

Spotify のソングライター&パブリッシャー・パートナーシップ責任者である Jacqueline Ankner 氏は以下のように述べている。

楽曲クレジット、SongDNA、About the Song(楽曲について)の機能を充実することで、ファンの皆様は愛する音楽の背後にいる人々や創作の糸口をより深く知ることができ、クリエイターにはふさわしい評価を与えられるようになる。これは、Spotify があらゆる楽曲に命を吹き込む人々、繋がり、そしてストーリーを擁護するという取り組みにおける新たな一歩だ。

>>「WhoSampled」Webサイトはこちらから

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