オーストラリア出身、新進エレクトロニックアーティスト Ninajirachi(ニーナジラーチ)が、同じくオーストラリア出身の大人気 DJ/プロデューサー Alison Wonderland(アリソン・ワンダーランド)とのコラボ曲 "Heaven" をリリースした。このトラックは、Alison Wonderland が先日リリースした4枚目のアルバム『GHOST WORLD』に収録されている。
 
若干26歳の Ninajirachi は、2025年8月にデビューアルバム『I Love My Computer』を発表。各国から絶賛されたこのアルバムは、オーストラリア音楽業界で最も権威ある音楽賞「ARIA 賞(ARIA Music Awards)」の8部門にノミネートされている他、オーストラリアのラジオ・ステーション Triple J の「年間最優秀アルバム」を受賞、そして "純粋な芸術性のみ" を評価する賞である Australian Music Prize(AMP)も受賞するという快挙を成し遂げた。
 

The Guardian のインタビューによると「I Love My Computer」を形作った最大の要素は、「夜遅くまで私とコンピューターが一緒に過ごしていた時間」(※ アルバム収録曲 iPod Touch の歌詞より)だという。Ninajirachi は12歳のとき、偶然ネットで Porter Robinson(ポーター・ロビンソン)の曲を見つけた瞬間に、EDM の魅力的なドロップに一気に強く惹きつけられたそうだ。そんな Ninajirachi は、2025年2月にオーストラリアで開催された Porter Robinson のツアー『SMILE! :D World Tour』にてオープニング・アクトを務めているほか、Charli XCX(チャーリー XCX)のオープニング DJ としても抜擢され、大きな反響を呼んだ。
 

Ninajirachi は、以下のように語っている。

私は、誰よりも多くの時間をコンピューターと過ごしてきた。コンピューターは、私が何者なのかを教えてくれて、良くも悪くも私を育ててくれた。私はオーストラリアの地方都市にある小さな町の出身者。エレクトロニックミュージックが存在するような場所ではない。コンピューターがなければエレクトロニックミュージックと出会えなかったかもしれない。実際、とても対照的な世界だ。私の音楽は全てコンピューターミュージック。コンピューターは私の楽器だ。コンピューターなしでは、私はどうなっていたのか想像もつかない。

ダンス、ポップ、エレクトロを融合し、自身が聴いてきた輝かしい2010年代の音楽を再構築してパワーアップさせたサウンドでシーンを魅了する Ninajirachi は、次世代を牽引するアーティストの代表格だ。
 

なお、アーティスト名 "Ninajirachi" は、大好きなポケモンキャラ "ジラーチ" にちなんだものであるとのことだ。また Ninajirachi は、櫻坂46 の "承認欲求" のリミックスを手がけるなどし、ここ日本でもジワジワと知名度を上げており、2026年度最も注目すべきアーティストの一人であることは間違いないだろう。
 

 Ninajirachi は2026年にかけ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ヨーロッパ等で公演を開催している。ここ日本へは2024年に初来日を果たしているが、日本での再パフォーマンスにも期待したいところだ。