イギリス・ノッティンガム出身の DJ/プロデューサー Lukas Wigflex(ルーカス・ウィグフレックス)が、元パートナーからの虐待告発を受け、予定していた全公演をキャンセル。自身が共同設立した「Peep Festival」からも即時撤退することを発表した。
 
2026年6月28日(日)、「Avarni」の名義でアメリカ発の SNS である Substack(サブスタック)に投稿された元パートナーによるブログ記事が、英国のクラブシーンに波紋を投じた。
Avarni の投稿は、Lukas Wigflex との10年以上にわたる関係における「心理的虐待、強制的・支配的行動、身体的虐待、脅迫および脅し」の疑いのある経験を詳細に記述したもので、この投稿内で告発相手の名前は明記されていなかったが、ノッティンガムでのクラブナイトと共同運営するフェスティバルへの言及、そして Wigflex の15周年を取り上げた2021年の DJ Mag の記事が引用されていたことから、オンライン上ではすぐにこの告発が Lukas Wigflex を指したものなのではないかという憶測が広がった。

>>「Avarni」のブログ投稿全文はこちらから

Avarni は投稿の中で、関係終了後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)、さらにCPTSD(複雑性 PTSD)と診断されたことも明かした。

また、すでに彼の代わりに数千ポンドの負債を負っていたにもかかわらず、別居後に彼が積み上げた家賃滞納による欠席判決(CCJ)を自身が負わされる形となり、6年間の信用記録への傷と、裁判所命令による数千ポンドの支払いという経済的被害を受けたと訴えている。

Avarni はこの告発についてこう述べている。

この記事を書くことは、私がこれまでに下した中で最も困難な決断のひとつだった。公開の場でのスペクタクルを作るためでも、魔女狩りを始めるためでもない。長年にわたって密かに経験したことの重みを抱え続けることが、語ることよりも自分を傷つけているという地点に達したところから生まれたものだ。

この告発を受け、Lukas Wigflex と Dr. Banana(ドクター・バナナ)が共同設立したウィークエンド・フェスティバル「Peep Festival」は以下の声明を発表した。

Lukas はすぐに Peep から降りるでしょう。 彼はもはや同フェスティバルに出演したり、利益を得たり、関与したりすることはありません。
安全と尊敬は、私たちのフェスティバルの初回からの計画において、すべての会話の中心に位置し、常に私たちの最優先事項です。
私たちは過去48時間で学んだことに深く悲しみ、それがコミュニティに与えた影響を認識しています。


7月1日(水)、Lukas Wigflex は「To Avarni」と題した Instagram への声明で告発に向き合った。
この中で Lukas Wigflex は「元パートナーが過去においても現在においても、私の行動によってそのような感情を抱かせたことを振り返り、心から恥ずかしく、嫌悪感を覚え、羞恥心でいっぱいだ」と述べる一方で、「交際中における身体的虐待のあらゆる申し立てを断固として否定する」とした。 
 
Resident Advisor の取材に対しても、Lukas Wigflex は以下のようにコメントしている。

過去の交際における自分の行動が傷つけたことを認め、自分の役割に責任を持つという公開声明をすでに出した。元パートナーの経験を軽視したり無効にしたりするつもりはない。自分の行動が影響を与えたことは理解しており、そのことを深く後悔している。公開での対応が非常に困難だったのは、自身の辛い経験の側面と、かつて愛した人について語ることが必要になるからだ。公的なアカウンタビリティがこの会話の一部であることは理解しており、受け入れている。報道が状況の複雑さを反映し、アカウンタビリティと個人の成長が共存できることを認識してほしいというのが、私の願いだ。

Lukas Wigflex の虐待に関しては、現時点では司法によって認定されたものではなく、今後更なる真相が明かされていくものと考えられる。