Bonobo(ボノボ)が9月リリース予定のニューアルバム『Distance In Static』からのリードシングル2曲、「Fire on the Water」(feat. Arooj Aftab)「Drift」を同時公開した。

「Fire on the Water」はカリフォルニア州ウッドサイドにある Neil Young の伝説的な Broken Arrow Ranch スタジオでの録音セッション中に偶然生まれた曲であるとのことだ。ある朝、Bonobo がスタジオの機器をテストするためにギターループを録音していたところ、それを耳にした Arooj Aftab(アルージ・アフタブ)がインスピレーションを受けた。最初の試みは Arooj Aftab のボーカルがうまく乗らず、ふたりはいったん諦めて昼食と散歩に出かけたが、その夜、Bonobo が Arooj Aftab に別のアプローチを試みると、彼女はすぐに反応し、友人である Yasra Rizvi(ヤスラ・リズヴィ)が書いた詩の言葉をウルドゥー語でのせていったという。 
 

Bonobo はこの曲について「あの曲が生まれたとき、初めてアルバムの形が見えてきた」と語っている。
 

ここ数年、私は8枚目のアルバム『Distance in Static』の制作に取り組んできました。主にカリフォルニアと日本で制作した作品です。日本にはもうしばらくの間、拠点を置いて生活しています。このアルバム作りはまさに冒険のような体験でした。心から誇りに思える作品に仕上がっており、皆さんに聴いていただくのが待ちきれません。

Arooj Aftab はニューヨークからカリフォルニア州の森の中へと旅し、Broken Arrow Ranch での制作を振り返って以下のように述べている。

レッドウッドの森の中で Simon(Bonobo)とこの曲を作った時間は夢のようだった。彼は少年のような喜びを持ち、美しい魂の持ち主だ。親愛なる友人 Yasra Rizvi が書いた歌詞は、時間は流れ続けるが欲望は残るという、柔らかな場所に生きている。水の上にまだ炎はある。

Arooj Aftab はグラミー賞受賞歴を持つパキスタン系アメリカ人の作曲家/プロデューサー/ボーカリストで、ブルックリンを拠点に活動し、現代音楽の中で独自のポジションを確立している。さらに、自身も Bonobo の大ファンであることを公言しており、「Is anyone from my generation not a huge Bonobo fan?(私の世代で Bonobo のファンじゃない人っているの?)」と語るほどだ。直近では、俳優/ラッパーの Riz Ahmed(リズ・アーメッド)が主演を務めるドラマシリーズ「BAIT(ベイト)」のために、プロデューサー Anish Kumar(アニッシュ・クマール)とともに「Sweet Dreams (Are Made of This)」をウルドゥー語で再解釈するなど、精力的なコラボレーションが続いている。

「Fire on the Water」と同日に公開された「Drift」は、よりクラブ志向のサウンドで、Bonobo の DJ セットでレギュラートラックとして使われてきた曲がついて正式リリースとなった形となる。
 

さらに今回のリリースに合わせて、「Drift」と、Bonobo の DJ セットでレギュラープレイされてきた未発表曲である「Memory Signal」を収録した限定12インチ・ヴァイナルの発売も決定している。同作は、手書きのシリアルナンバーとスタンプが施されており、黒のアートペーパーで包まれた限定のホワイトヴァイナルとなり、日本でもいくつかのレコードショップにて限定発売が予定されているとのことだ。 

Bonobo は25年以上にわたるキャリアを持ち、2017年『Migration』と2022年『Fragments』が UK アルバムチャートTop 10入り、90万枚以上のレコード販売、7回のグラミーノミネーション、Erykah Badu(エリカ・バドゥ)や Damon Albarn(デーモン・アルバーン)とのコラボレーション等の実績を持つ。 

9月11日に Ninja Tune からリリースされる8枚目のスタジオアルバム『Distance In Static』には、Arooj Aftab に加えて、シンガー/ソングライターの Joy Crookes(ジョイ・クロックス)、新世代シンガー/ソングライター Nilüfer Yanya(ニルファー・ヤンヤ)、青葉市子、Nicole Miglis(ニコール・ミグリス/Hundred Waters)、Aanya Martin(アーニャ・マーティン)、Kanako Yamamoto が参加。歌詞は英語・ウルドゥー語・日本語の3言語にわたり、イランの歴史的アーカイブ音源と古筝(グジョン)の録音も織り交ぜられている。

アルバムリリースに合わせ、Bonobo は北米ライブツアーも発表。ダラス・ロサンゼルス・ポートランドなどの公演が確定しており、さらなる日程追加も予告されている。ライブショーは Air(エール)、Gesaffelstein(ゲサフェルスタイン)、Phoenix(フェニックス)、Caroline Polachek(キャロライン・ポラチェック)のライブ演出を手がけた Pierre Claude(ピエール・クロード)による新デザインで、11月の北米ヘッドラインツアーからスタートする。