伝説的なヒップホップ・プロデューサー/アーティストで、レコードレーベル「Aftermath Records」の創設者、さらに Apple のオーディオ機器ブランド「Beats」の共同創設者兼 CEO でもある Dr. Dre(ドクター・ドレー)が、『New York Times』のビジネスとイノベーションに関するインタビューで、AI(人工知能:Artificial Intelligence)について言及。
この中で Dr. Dre は AI を、シンセサイザーなどと同様の音楽テクノロジーにおける新たな創作ツールの一つと捉えていると語った。
さらに Dre は、AI を脅威と感じるのは「創作することに苦労している人たち」だけだと主張した。
Dr. Dre は、ビジネスパートナーである音楽プロデューサー、実業家 Jimmy Iovine(ジミー・アイオヴィン)とともにこのインタビューを受けたが、Jimmy Iovine もまた、音楽業界を牽引してきた人物の一人で、AI の発展にも肯定的な立場を示している。
Dr. Dre は、以下のように発言している。
俺は AI を脅威だとは思わない。脅威だと感じるのは、創作することに苦労している人たちだけだと思う。数日前、何人かの人たちと話をしたんだ。彼らは AI に反対していた。だから俺は『なるほどね。君たちは、ドラムマシンが登場したときにも反対していたような人たちなんだろうね』って言ったんだ。シンセサイザーもそうだろ?AI は、創造性のための新しいツールなんだ。新しいことを学ぶのを怖がる人もいる。俺はそれを受け入れている。これによって何が起こるのか、見るのが待ちきれないよ」
自身の音楽制作でも AI を使っているのかと尋ねられると、Dr. Dre は以下のように答えた。
使っているよ。繰り返しになるけど、自分が今やったことに AI を使ったら、どんなことができるのかを見るためのツールとして使っている。(他のプロデューサーたちについても)彼らも使っている。ただ、使っているとは認めたくないだけだ。
現在61歳の Dr. Dre は、Forbes の2026年版「億万長者ランキング」に初めて選出され、推定純資産額は10億ドル(約1,600億円)とされている。2014年には、Dr. Dre と Jimmy Iovine が「Beats by Dre」を Apple に30億ドル超(約4,780億円)で売却。また2023年には、Dr. Dre が自身の音楽収益権やその他の資産をまとめて、Shamrock Holdings と Universal Music Group に2億ドル超(約320億円)で売却している。