1986年にグラスゴーにて結成されたユージン・ケリーとフランシス・マッキーによるデュオ。今回再現を行うデビュー・アルバム『Dum-Dum』のリリース直前の1989年に解散。たった3年という短い期間で活動を終えてしまうが、90年代初頭、ニルヴァーナのカート・コバーンが「世界で一番好きなバンド」とファンを公言し、 彼らの“Molly’s Lips”、“Son Of A Gun”などをカヴァーしたことをきっかけに、そのピュアでポップなヴァセリンズのサウンドが世界中の音楽ファンに認知され、伝説のバンドとして再評価されることとなる。
2008年、その2人が突如として約20年ぶりにヴァセリンズを再結成し、2009年に〈サマー・ソニック〉で待望の初来日、2010年には、ライヴでもサポートで参加するベル&セバスチャンや1990sのメンバーを迎えた20年越しのセカンド・アルバム『Sex With An X』もリリース。
現在までツアーも多数行っており、伝説のバンドとしてではなく、今まさに全盛期を迎えようとする現在進行形のバンドとして本格的な活動をみせている。