ロンドン出身、現在はベルリンを拠点にしているベースミュージック/ミニマルダブテクノの雄、スキューバ。世界のダンスミュージックシーンを牽引しているレーベル<Hotflush>主宰。ジャンルの垣根が薄れてきた昨今のシーンにおいて、ハウス/テクノから実験的なドラムンベースまでを見事に消化し昇華した彼のスタイルは、世界的に一つの指標とされている。テクノの異端者として知られるスキューバことポール・ローズは、2003年より自身主宰のレーベル<Hotflush>と共にエレクトロニックミュージックシーンにヘヴィーなベースを売りにした音楽を届けてきた。初期のガラージサウンドはやがてダブステップとなり、ダークでヘヴィーなベース、アブストラクトなエレクトロニカ、ハウス、テクノまでをも飲み込んで、ジョイ・オービソンの'Hyph Mngo'やポール・ウールフォードの'Untitled'といった大ヒット曲も世に送り出してきた。今では世界的人気アクトとなったマウント・キンビーやジョージ・フィッツジェラルド、セパルキュアなども、デビューは<Hotflush>からであった。DJ/プロデューサーとしても彼の活躍は目覚しい。2008年のデビューアルバム『A Mutual Antipathy』では、最も革新的な考えを持つダブステップ・プロデューサーと評され、2010年に発表したセカンドアルバム『Triangulation』は、その年のベストアルバムとして数多くのメディアで大絶賛された。ディープな四つ打ちを作るときは「SCB」名義で作品を発表。2011年に『Adrenalin』EP、続く2012年にはサードアルバム『Personality』をリリースして、90'sハウス・リバイバルの先駆けとなった。また、ベルリンのNo.1クラブ「Berghain」ではレジデントを務め、ミックスCD『DJ-Kicks』もリリース。2013年にはDJ Magの「BEST LIVE ACT」にも選出されている。昨年は、よりダークで内相的なサウンド、ダンスフロアのダイナミクスに深い空気感と奇怪なヴォーカルを融合させた『Phenix』EP三部作をリリース。そして今春、遂に待望のニューアルバム『Claustrophobia』を完成させた。今年最注目のリリースのうちの一枚と言われる新作を引っさげて、シーンのトレンドを変え続けるキーマンが来日リリースツアーを敢行する。
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