NYブロンクスのアンダーグラウンド・クラブ 'WAREHOUSE' のレジデントDJとして1997年から2002年まで毎週土曜、多くのダンサー達を踊らせつづけてきたDJ。現在は'THE DUPLEXX'、そして 'THE PLAYGROUND' でレジデントDJとして活躍中。彼は常にハートフルな音楽をプレイし、厳しいゲットーで暮らす黒人やラティーノ達に生きる希望を与えつづける、素晴らしいDJだ。ゴスペルやソウルに根ざしたポジティブなメッセージ、タフなビートの楽曲を使ってがんがんに踊らせるANDREのDJプレイは、その華奢な姿からは想像できない程力強い。日本ではまだほとんど知られていないANDRE COLLINSであるが、その存在はもう亡くなってしまったLARRY LEVANやLARRY PATTERSON、TEE SCOTT、WALTER GIBBONS等の伝説のDJ達を彷佛させる。彼のこれまでの活動はとても興味深いので以下に紹介しよう。70年代後半 'THE LOFT'、'THE GALLERY'、'PARADISE GARAGE' といったクラブが全盛を極めていた頃、当時15歳になったばかりのANDREは、伝説のDJ、NICKY SIANOがプレイしていたクラブ'THE GALLERY' に忍び込む。そしてそこで本当の自分、そして生きる場所を発見する。そして自らもDJとして活動し始めることを決意する。80年代に入り、MIKE STONE&CHARLS JACKSONという名プロモーターとの出会いをきっかけに'THE TRAXX'、'THE RED ZONE'、'THE TUNNEL' といったNYで最もホットなクラブでのDJプレイを開始し、その人気を決定的なものとする。その後一時シーンから姿を消してしまうものの90年代に入り再び活動を開始。彼の友人である故DAVID COLE(C&C MUSIC FACTORY)と共に 'BETTER DAYS' のレジデントDJとして復活。(DAVID COLEはサンプラーのプログラミングを担当。)他にもゲストDJとして'VINYL'のオープニング・パーティーにおいて、KIM LIGHTFOOT、KENNY CARPE-NTERと共にプレイ、また 'SOUND FACTORY BAR' においても定期的にDANNY KRIVITやDAVID DEPINO、FRED PIERCEと共にプレイした経験を持つ。ここ数年では 'THE SHELTER' でゲストDJとしてプレイ。こうしたゲストDJとしての活動も然ることながら、1997年以降は毎週土曜、'WAREHOUSE' のレジデントDJとして活躍。現在は 'THE DUPLEXX'、'THE PLAYGROUND' にてレジデントDJとして活躍中。あのDANNY KRIVITすら一目置く存在であるDJ、ANDRE COLLINS。彼のベストプレイを一度でも聞いたことがあれば、どれだけ凄いDJか分かって頂けると思う。