サカナクションが8月5日にリリースするアルバム『懐かしい月は新しい月 ~Coupling & Remix works~』収録楽曲「years」のミュージックビデオを公開した。

「years」は2011年7月にリリースされたシングル「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」のカップリングとして発表され、今回アルバム『懐かしい月は新しい月』をリリースするにあたり、新進気鋭の映像クリエイター山田智和の手により、4年の歳月を経て映像作品化された。

本作をMV化するにあたって、テーマとなったのが「都市の感情」。変容のただ中にいる「2015年(今)の東京」を一人の少女が駆け抜けていく。圧倒的なダイナミズムとミニマリズムを有する映像世界は観る者に様々な解釈を想起させる意味深い内容となっている。

山口一郎がSNSを通じて人々が抱える震災直後の「不安」を描写し、いわば2011年の時代を切り取った楽曲である「years」。美しい旋律の中に混沌とした時代が封じ込まれた名曲で、ライブでも頻繁に披露され、カップリング曲ながらサカナクションの代表曲ともいえる。4年の歳月を経た2015年の人々の感情を映像表現化した今回のMUSIC VIDEO。受け手であるリスナーそれぞれが楽曲から受け取る世界がこの映像を観ることにより、どのように変容するのか。。。楽曲が持つ時代性の変化を再確認する意味でもあえて2015年の今、MUSIC VIDEOとして映像作品化された本作は必見である。