XLIIが得意とするメランコリックなメロディーとロービート単なるクラブミュージックとは一味違う《聴かせる》EP

ウクライナ出身イギリス育ち、日本在住という異色なバックグラウンドだからこそ感じ取った世界の現実、そこから生まれるこのサウンドがあなたの心を揺さぶる!


Like Dew In The Sun / 日に照らされた露のように
平和は幻影。
毎日家に帰れる事、ご飯が食べられる事、学校にいける事、電車に乗れる事、友達と遊ぶ事、友達が生きている事、大学卒業して就職する事、入学できる事、海外旅行できる事、年金をもらえる事、結婚する事、子供を育てる事、深夜出かけられる事、街路灯がある事、電気がある事、お湯が出る事、道路に穴がない事、マンホールにフタがある事、給料もらえる事、歳とる事、未来がある事、警察にお金とられない事、人間として認められる事。。。そんな、現代の日本では改めて考える事もないような小さな「当たり前」が当たり前ではない国ウクライナ。政治家はマフィア、警察は人殺し、一般人は奴隷、国はチェス盤、国民の命はチェスの駒。

チェスの駒が、その”小さな当たり前”を手にするために、立ち上がった。

2013年11月21日から2014年2月23日まで同国で続いた真冬の「善意の革命」に捧げるサウンドトラック「Like Dew In The Sun/日に照らされた露のように」。 タイトルは、ウクライナ国歌の1節「敵は日に照らされ露のように消える」から引用されたものだ。「敵」は、全人類が抱える悪意という欠陥。1粒の水滴が太陽に照らされて蒸発するように、人々に組み込まれていた「悪意の遺伝子」が蒸発して消え去るとき、人類はようやく幼年期の終りを迎える。

今作の隠されたメッセージは「争わない」こと。競争社会が戦争へと追い立てるのなら、それに抗う唯一の手段。「争わない」ことを意識して選ばれた現地のデザイナーMyroslav Fareniukによるアートワーク、穏やかなマスタリングと自営のプレス工場。超少量生産の150枚限定で発売。
収録曲の全てが、何かしらのシーンに影響を受けて生まれたのだというXLII。インタビューも近々公開!