2004年にわずか15歳でハードコア・バンドFrom First To Last(フロム・ファースト・トゥ・ラスト)に加入して以来、当時若手ナンバーワン・カリスマ・フロントマンとして、バンドのみならずシーンのけん引役として活躍してきたSonny Moore(ソニー・ムーア)。

10年前にバンドを脱退していた彼が今年緊急復帰!ボーカルおよびプロデューサーとして参加した新曲「Make War」を公開した。

ソニーは2007年2月にソロ転向し、バンドとは別の道を歩むことを選んでからも、キッズ御用達のAlternative Magazineの表紙を飾り、ツアー会場は軒並みソールド・アウトとキャリアを積み、そして2010年にSkrillexとしてデビュー。メジャーデビューEP「Scary Monsters and Nice Sprites」で第54回グラミー賞最優秀新人賞を含む5部門にノミネートされ、見事3部門受賞。一躍EDMシーンのムーブメントの立役者となった。2014年には世界的プロデューサーDiploとのプロジェクト、Jack Uを始動。Justin Bieberをボーカルに迎えたシングル「Where Are U Now」で第58回グラミー賞を2部門に受賞している。

フロム・ファースト・トゥ・ラストは名門インディーズ・レーベル「エピタフ」から、ソニーをボーカルに迎えて1stアルバムを2004年にリリースしている。2006年にリリースした2ndアルバム「Heroin」は全米ビルボードチャート初登場25位を記録し注目を集め、直後にはキャピトルとメジャー契約を結ぶと、当時シーンでの圧倒的な支持を得ていた、メジャー・デビュー直後のFall Out BoyやThe All American Rejects、Hawthorne Heightsらと共に全米ツアーを廻り、破竹の勢いでキャリアを築くことを誰もが期待していたが、ソニーが喉を痛めWarped Tourや以降の公演をキャンセル。2007年2月にはバンド脱退を表明したのだった。

ソニーがバンドを離れてからはメジャー契約解除などバンド存続の危機に直面するも、ギタリストのマットがヴォーカルを兼任し、セルフ・タイトル・アルバムをリリース。2010年から2013年まで活動休止期間を経て、2014年にはPeripheryのボーカル、Spencer Soteloが加入し、バンド再結成第一弾アルバム「Dead Trees」をスメリアン・レコードからリリースしている。

そんな中、2016年7月にはSkrillex名義で出演したラジオ番組にて、ソニーのボーカルに以前のフロム・ファースト・トゥ・ラストを彷彿とさせるサウンドの新曲がオンエアされ、誰もが待ちわびていたソニーのバンドへの復帰が噂された。

そして2017年、ソニーの誕生日である1月15日にバンドの新曲「Make War」を公開。ソニーは共同プロデュースおよびボーカルとして参加している。こちらの楽曲はiTunesにて好評配信中。

 
さらに2月7日にはソニー復帰後初となるライブのパフォーマンス映像を公開。脱退してから実に11年ぶりの共演であり、いずれも1stアルバムからの楽曲「The One Armed Boxer Vs. The Flying Guillotine」、「Note to Self」、「Secrets Don’t Make Friends」、「Kiss me I’m contagious」の模様がSkrillex公式YouTube Channelにて公開中だ。
 

バンドのさらなる活動に、オルタナティブシーン、そしてEDMシーンの双方より世界中から注目が集まっている。続報を楽しみにしていよう。