EDMが旋風を起こして以来、世界中には、様々な音楽フェスが開催されている。特にUltra、Tomorrowland、EDCなどは代表的なブランド力をも持つ大型音楽フェスは、人気が衰えること無く、ダンスミュージックシーンの話題の中心にあり続けている。近年ではアジアに進出を果たすフェスも多く、さらにアジアのアーティストが人気フェスのメインを飾る機会も増えてきている。欧米が先導してきたEDMのシーンの覇権は徐々にアジアにも移ろうとしているのではないだろうか。

日本のお隣、ロシアではUltraやTomorrowland, EDCにも劣らない迫力のフェスがある。海外では「ロシア版Tomorrowland」とも呼ばれ、そのブランド力と圧倒的な演出力で注目を集めている。そのフェスが「Alfa Future People」、通称AFPだ。

AFPは“テクノロジー”と“音楽”の新型フェス!

AFPは2014年から今年まで4度にわたって開催されているエレクトロダンスミュージックフェスティバル。2014年の初回開催からロシア西部のBolshoye Kozinoで開催されており、世界的にフェスが盛んに行われるシーズンである7月に開催されている。
このフェスの魅力は何と言っても"テクノロジー"。フェスのコンセプトが「"テクノロジー"と"音楽"の融合」とされている通り、科学技術を駆使した演出やブースが多数用意されており、近代的な雰囲気を満喫できる。もちろん、せっかくフェスに来たのだから豪華なアーティストのライブにも注目しておいて欲しいのだが、最新の技術をいち早く体験できるブースも設置されており、そこにも参加者の注目が集まっている。

AFPのステージがスゴすぎる!

そんなAFPは「ロシア版Tomorrowland」と呼ばれるだけあって、ステージがとんでもない規模になっている。昨年は人間を模した大きなモニュメントがステージ中央にどっしり構え、荘厳な雰囲気を醸し出した。

AFPは広大な会場の土地に数日かけて桁違いの規模の会場を作る。そのど迫力がこのイベントに出演するアーティストのパフォーマンスに華を添える。今年は空を飛んでいる人間のオブジェに翼のような装置とメインブースが設置され、かなり緻密に作られたように見える。公開された予想完成図に忠実に再現されている。


ステージを作成している様子の写真やビデオも公開されている。このステージに神秘的なメッセージを持たせることはできるが、あくまで「人間によって作られた」という紛れもない事実を伝えようとしているのだろう。

ステージが宇宙と交信!?

今回のAFPのハイライトに、宇宙との交信がある。イベント中に宇宙ステーションで滞在中のロシア代表宇宙飛行士と交信を遂行。宇宙からの様子はステージの画面に映し出され、宇宙と地球が電波を通して繋がる瞬間を体験して会場の気持ちは一体になった。

そして宇宙交信の後はピアノ演奏と美しい歌声で感動のフィナーレを迎えた。
 
例年を超える勢いで大規模になり続けるAFP。来年はどんな想像の遥か上を行く演出が用意されているか、楽しみだ!