音楽業界に身を置く人間にとって、メンタルヘルスは非常に重要な問題である。 「Help Musicians UK」はイギリスを拠点とする慈善団体で、ミュージシャンのメンタルヘルスを支えている。
「Help Musicians UK」は、音楽業界の2,211人のうち、71%がパニック障害や不安に悩まされており、そのうち65%がうつ病を抱えているという調査結果を発表。「Help Musicians UK」は、Linkin ParkのボーカルであるChester Benningtonの死後「Music Minds Matter キャンペーン」をスタート。「Music Minds Matterキャンペーン」では精神的なサポートが必要な音楽業界の人間向けに24時間、週7日、無料で電話相談を受け付けている。、音楽業界の人間であれば誰でも利用出来るテレフォンサービスを提供しており、ミュージシャンやマネージャー、ツアークルー、レコードレーベル勤務者も利用することができる。


「Help Musicians UK」は1930年に設立され、当初は1921年にこの世を去ったテノール歌手のGervase Elwesにちなんで「The Musicians Benevolent Fund」と名付けられていたが、2014年、より広範囲のミュージシャンとサポーターをフォローするために「Help Musicians UK」と改名。 毎年、あらゆる年齢、ジャンル、職業の音楽業界の人々を2,000人以上も支援しているという。


音楽大国イギリスならでは、といったサービスであるが、そもそもどこの国でもアーティストやミュージシャンは生活の安定が難しく、それが原因となって引き起こされるメンタル面の悪化に悩む人も少なくはない。今後、日本でもこのようなチャリティーやサービスが普及していく必要があるのではないだろうか。​


Help Musicians UK​
https://www.helpmusicians.org.uk/​

Music Minds Matter キャンペーン​
https://www.musicmindsmatter.org.uk/