イギリスのDJMag(DJマガジン)TOP100DJSは、世界中のDJをリスナーからの投票や実績や活動から算出されランキングされている。毎年発表される、非常に影響力のあるランキングなのだが、今が旬のプロデューサーだったり、人気や知名度の順になってしまうという側面もある。TOP100までにランクインしていなくても、重要なポジションにいるDJ/プロデューサーも星の数ほどいるのだ。

Orjan Nilsen』もその一人だろう。ノルウェー出身のノルウェー人、トランスDJ/プロデューサーだ。

1982年生まれで、現在35歳になるキャリアの豊富なプロデューサー。Armin van Buurenが主宰するArmadaMusicに所属している。まず日本人からしたら彼の名前をどう発音すべきか悩むと思うが、そのままオルジャン・ニルセン、もしくはオルヤン・ニルセンでもいい。(ノルウェー人名を正確に発音するのは難しい。)あまり表に出ることのないOrjanだが、生粋のノルウェー人らしい風貌と、愛嬌のある面立ちで1度見たら忘れないアーティストだ。

Orjan Nilsenは世界のトランスシーンをリードする存在と言ってもいい。特に他のEDMプロデューサーから熱烈にフォローされている。

2017年、Orjan Nilsenは特に活動的だった。特に『A State Of Trance 2017』に収録されることになった、ニュートラック、「The Hardest Part」は必聴のトラックだ

Orjan Nilsen feat. Rykka - The Hardest Part

ハウス寄りのこのトラックは、カナダのシンガー、Rykka(ライカー)をフューチャリングしている。

Orjan Nilsenは、他にも1度聴いたら忘れられないトラックを数多くリリースしている。昨今では、トランスのトラックにもボーカルが入っていて当然となってきているが、もちろんボーカルなしのトランスもプロデュースしている。安易に流行に流されず、ブレない部分も彼のプロデューサーとしての良さである。

Orjan Nilsen - Violetta


2013年にリリースされた『Violetta』は、ブレイクの繊細なシンセが印象的な一曲。多くのフェスでプレイされていたので、もしかしたらメロディーだけなら聴いたことがある、という方も多いのでは?

Armin van Buuren & Orjan Nilsen - Belter 

少し前のトラックになるが、Arminともコラボ経験を持つOrjan Nilsen。パワフルさとダークさを合わせ持つトラックに仕上がっている。
Orjan Nilsenは、メジャーレーベルと契約をした2006年から、毎年コンスタントに新しいトラックをリリースし続けており、きっと本年度2018年も活躍してくれることだろう。

Orjan Nilsenのプレイをチェックしたい方は、2017年にオランダ・ユトレヒトで開催された『A State of Trance 800』でのプレイを見てみよう。
これぞ「ザ・トランス」という熱いプレイを披露している。
 

Written by Mizuki Ryo