ことの始まりは現地時間10月7日。Twitter にてあるユーザーが Deadmau5(デッドマウス) に下記の様にツイート。

「なんでゲイをそんなに嫌うの?トランスジェンダーやゲイに募金でもしたら?」(10/11現在削除されている)


その後、Deadmau5 がこのツイートを引用し下記の様に返信。

「僕はゲイやトランスジェンダーをサポートしてるし、寄付もしたこともある。見知らぬ誰かが、僕が怒ったコメント発言した時に(ちょー馬鹿げてることだけど)それをものすごく非難し始めたんだ、僕がトランスジェンダーを毛嫌いしてるってね。僕はそういった非難するやつらは普通はブロックする、だってそんなバカげたコメントをしてくる奴らのことなんか相手にしてられないからね。それに僕たちは、トランスジェンダーの機関、Trans Children, Inc をサポートしてる。」

この Deadmau5 のツイートを見ると、彼は全くゲイやトランスジェンダーを全く毛嫌いしている様子は全く感じられず、むしろ LGBTQ をサポートしているようだ。


そしてこの発言の翌日10月8日、Deadmau5 は、Twitch にてゲームストリーミング配信をする。ゲームストリーミング配信中にバックグラウンドで Slushii(スラッシー) の曲が流れた。その時に Deadmau5 は下記の様に発言。

実際の Deadmau5 のゲームストリーミング YouTube(発言個所のみ抜粋)

"AIDS fucking music" and "autistic shit."
「クソエイズの音楽」「自閉症だ」



明らかに Slushii に対してのコメントと取れるこの発言はすぐに Slushii の元へ届いた。
Deadmau5 のこの発言を聞いた Slushii は、上記の YouTube ビデオと共に下記のようにツイート。
 

「本当に自閉症スペクトルを持っている人にそういった発言をするなんて、すごく Deadmau5 に失望したよ。」

この発言で Slushii は自閉症だということが本人のツイートから明らかになったわけだが、続けて Slushii はこうツイートする。
 

「僕はずっといじめられてきた。僕はあのビデオを見て、ものすごく怒りと悲しさがこみ上げてきた。だって僕はずっと Deadmau5 に憧れてきたから。僕は自閉症を患っている事はそんな簡単な事じゃないと思っている。この音楽業界で最も影響力のある Deadmau5 が、最も影響力のある Twitter やストリーミングを使用して誰かを非難するなんてものすごく悲しいよ」


その後、Deadmau5 は Slushii のコメントに反応を示さなかったが、翌日10月11日に、Deadmau5 はテキストに書いたスクリーンショットをツイート。
全文は以下の通り。
 
 

この出来事で僕はいま、ものすごく困難な時間を過ごしている。僕が発言した内容について心の底から謝罪したいと思っている。
僕のコメントはものすごく不快な思いをさせたと思う。この発言した事は、100% 僕の責任だと思っている。

いま、僕は僕自身の問題と向き合う時期だと思う。僕が抱えている精神面の健康についてもきちんと向き合わなければならない、
この数年間ずっと、この精神的な病と闘ってきたんだ。

僕の願いは、レーベルを作って、音楽コミュニティーを向上させ、次の世代に沢山の機会をあげる事なのに、僕はそのゴールに沿わない事をしてしまっている。

僕は、僕の友達や愛する人たちと話し合った結果、答えを出した。僕にはきちんとした治療が必要で、その問題にきちんと向き合い、今よりもっと良い自分になる事だと。

もう一度言わせて、本当に今まで僕の発言で傷付けてしまった人達みんなに謝罪をしたい。そして、メディアから退いて、よりよい自分になるために、必要な時間を取ろうと思う。

 
ここへきて、なんと Deadmau5 まで精神的な病を患っていることが発覚!!
確かに彼は時折、病的とも思えるほどに他人や他のアーティストを攻撃していたが、それも精神的に何か問題を抱えていたと言われると納得ができる。
この一件で、とうとう彼も自分自身がもう手に負えないと感じ、それをカミングアウト & まさかの人前からの一時撤退を公言したのだろうか。

Avicii の死や、Hardwell の引退、、、様々な事件が立て続けに起きているダンスミュージックシーンにおいて、Deadmau5 も第一線で活躍し続けている1人として、自由奔放にやっているように見えても実はその裏では相当なストレスと戦っていたのかもしれない。


Twitter上では、Slushii の自閉症、 ​Deadmau5 精神的な病についてはもちろんだが、何よりも​Deadmau5 ​が他人に謝罪した」ということに衝撃を受けている人が続出。​毒舌 Deadmau5 ​のネタが耳に入ってこなくなるのはちょっと寂しい気もするが、なにより彼が精神的な平穏を取り戻してくれるのを願うばかりだ。