Odd Future や Flying Lotus らを輩出し、Erykah Badu や THOM YORKE ら大物、アーティストも出演し話題となった伝説のイベント Low End Theory を Daddy Kev、DJ Nobody と共にスタートさせ、そのレギュラーとして活躍、LA ビートシーン を牽引するアーティストの一人として名を馳せた The Gaslamp Killer(ザ・ガスランプ・キラー)、本名 Willam Bensussen。


しかし2017年、Chelsea Tadros による「コンサート後に薬物を投与され、朦朧とした状態で彼にレイプされた」という Twitter への投稿により、一気にその名誉は失墜。その後、Low end theory から降板、Chelsea Tadros を名誉毀損で訴える一方、細々と音楽活動を続けてきた。


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そんな The Gaslamp Killer への疑惑に対し、いよいよ終止符が打たれることとなった。
The Gaslamp Killer の弁護士と Shelsea Tadros の弁護士によると、この度、彼らはお互いに訴訟を取り下げ、和解に同意することとなったと公式に発表。

それによると、Shelsea Tadros は「誰が彼女に薬物を飲ませたのか分からない」と認めたとのことで、The Gaslamp Killer は「彼女が虐待を受けた(ドラッグを投与された)、または同意することができなかった(ドラッグにより返事ができないような酩酊状態となっていた)という徴候は何もなかった」「もしそのような状態に彼女が陥っていたと知っていたならば、性行為に及ばなかっただろう」と主張しているとのことだ。

和解に当たって、彼らの間で金銭のやり取りはなく、今後はこれ以上この件についてお互いコメントを控える、とのことだ。
 
 

2013年7月5日の出来事について、真剣な議論の結果、Willam Bensussen と Chelsea Tadros は自分たちの生活を続け、この訴訟を退けることが彼らの相互の希望とすると決断した。このため、Bensussen 氏は Tadros 氏に対する訴訟を取り下げることに同意した。


Bensussen 氏は、2017年10月12日の Twitter 投稿についてを理解するために、2013年7月5日のイベントについて Tadros 氏と話し合った。Bensussen 氏は、この問題を解決するために真剣に努力し、これを誠実に行った。彼らの話し合いの後、タドロス氏は、誰が彼女に薬物を飲ませたのかわからないと認め、そして両当事者はそのメッセージを認めた。Tadros氏は、2013年7月5日に出席した多数の出席者のうちの1人によって薬物を投与された可能性がある。


Tadros 氏 は、2013年7月5日に薬を服用したため同意できなかったと主張し続けている。 Bensussen 氏は、彼が誰かを虐待したり強姦したりしたことは一度もなく、Tadros 氏が虐待を受けた、または同意することができなかったという徴候は何もなかったと主張している。さらに、Bensussen 氏が Tadros 氏が同意しなかった、または同意できなかったことを知っていた、または信じていたならば、彼はいかなる性行為にも従事しなかっただろう。

和解に当たって金銭の授与はなく、両当事者はこれ以上のコメントを出さない予定である。両当事者は、彼らの支持者がこの決定に対して、また相手側に対して敬意と思いやりを示すことを求めている。


お問い合わせ:
Parag Amin
William Bensussenの弁護士

Erica S. Kim
Shelsea Tadrosの弁護士


結果的に、お互いの勘違いにより悲劇的な数年間となってしまったわけだが、疑惑がこのように解決された今、アーティストとして再び大手を振ってシーンで活躍できる状態となった The Gaslamp Killer。この2年の間にトレードマークだったモジャモジャヘアをバッサリと切り落とした彼だが、心機一転、再びシーンの重鎮として更なる飛躍を見せてくれることを期待したい。