ソーシャルメディアがストリーミング数に影響を与える今、若いアーティストたちが成功し、ヒットチャートに乗ることがかつてないほど容易になっている。多種多様な広がりを見せる今の世の中で才能あふれ、活躍している20歳以下のアーティストを20人ピックアップ。
20位から11位までをご紹介した前半に引き続き、この記事では10位から1位までのアーティストをご紹介したい。なお、このランキングはアルバム販売数、トラック販売数、ストリーミングボリューム、その他様々なデータを元に、Billbord により作成されたものである。
 
■次世代を担う20歳以下のアーティスト20人(20位〜11位まで)

10. Daya / デイヤ(20)

Total Streams:901,900,000

米ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のシンガー。The Chainsmokers とのコラボ曲「Don't Let Me Down」で彼女の名を世に知らしめる。同曲でグラミー賞の「ベストダンスレコーディング」部門を受賞。昨年10月にはバイセクシャルであることを公表、フェミニストとしての一面も持っている。EDM のアーティストとコラボすることが多々あり、今まで Gryffin(グリフィン)、Illenium(イレニアム)、などともコラボしている。
 
 

9. Christian Nodal / クリスチャン・ノーダル(20)

Total Streams:1,000,000,000

メキシコのシンガーソングライター。2017年にリリースされた最初のシングル「Goodbye Love」は YouTube で6億5千万回再生され、メキシコとアメリカの様々なメディアで取り上げられた。今年リリースされたアルバム『Ahora』はラテンアルバムチャートで2位に、また彼はメキシコのラジオのチャートでは3曲が1位を獲得するなど、今注目のラテンアーティスト。
 
 

8. Bhad Bhabie / バド・バビー(16)

Total Streams:897,100,000

米テレビ番組で暴言&悪態をつきまくったことがきっかけで有名になった本名 Danielle Bregoli(ダニエル・ブレゴリ)こと Bhad Bhabie。米フロリダ州ボイントンビーチ出身の彼女は「Cash me outside, how bout that?」(「外で決着つけてやる、どうよ!?)というフレーズで一躍億万長者にまで成り上がった。現在はラッパーとして活躍しており、最近では Kodak Black(コダック・ブラック)とコラボし、曲をリリースしている。1700万人のフォロワーをもち若い世代から人気を得ている。
 
 

7. Mason Ramsey / メイソン・ラムジー(12)

Total Streams:97,400,000

米イリノイ州ゴルコンダ出身のカントリー歌手 Mason Ramsey(メイソン:ラムジー)。彼はウォールマートでカントリー音楽の歴史において最も重要な人物の一人 Hank Williams(ハンク・ウィリアムズ)の「Lovesick Blues」をヨーデリングする映像が YouTube などで爆発的な人気を博し、2018年にレコード会社と契約する。最近では Lil Nas X の「Old Town Road」のリミックスにも参加。活躍の場をカントリー音楽以外にも広げている。
 
 

6. Lil Tecca / リル・テッカ(17)

Total Streams:663,200,000

ニューヨーク出身の Tyler-Justin Anthony Sharpe(タイラー・ジャスティン・アンソニー・シャープ)こと Lil Tecca。Spotify で3億回以上の再生回数を達成、ビルボードの HOT100の5位にランクインした「Ransom」でブレイク。リミックスには Juice WRLD(ジュース・ワールド)が参加、8月には17曲入りのミックステープ『We Love You Tecca』をリリースしビルボード200で初登場4位だった。
 
 

5. Chloe x Halle / クロエ x ハレ(21・19)

Total Streams:118,100,000

アトランタ出身で現在はロサンゼルスを拠点に活動する Chloe Bailey(クロエ・バリー)と Halle Bailey(ハレ・バリー)によるユニット。2013年にアップしたビヨンセのカバーがご本人の目に留まりビヨンセのレーベル Parkwood Entertainment から EP『Sugar Symphony』をリリース。2018年にはデビューアルバム『The Kids Are Alright』をリリース、クラミー賞にもノミネートされる。二人とも演技にも力を入れており、最近ではリトルマーメイドの実写リメイクに Halle が主人公アリエルとして抜擢されたことが話題を呼んだ。
 
 

4. Lil Pump / リル・パンプ(19)

Total Streams:3,300,000,000

フロリダ州マイアミ出身の Lil Pump は17歳のときにリリースした「Gucci Gang」がシングルチャートで1位を獲得、YouTube での再生回数は9億回を超え、一気にスターダムにのし上がった。2018年には Kanye West(カニエ・ウエスト)とのコラボ曲「I Love It」をリリース、各 SNS で#ILoveItChallenge が流行し様々なメディアで取り上げられる。米人気番組サタデーナイトライブにも出演し、今年2月にはセカンドアルバム『Harverd Dropout』をリリースした。
 
 

3. Juice WRLD / ジュース・ワールド(20)

Total Strams:6,400,000,000

米シカゴ出身の Juice WRLD は2018年にリリースした「Lucid Dreams」で一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。デビューアルバムの『Goodbye & Good Riddance』がビルボード6位、今年の3月にはセカンドアルバム『Death Race for Love』をリリースし1位を獲得した。現在お騒がせ中の Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)とのヨーロッパツアーも成功。現在の若手ラッパーを代表する1人。
 
 

2. Lil Nas X / リル・ナズ・X(20)

Total Streams:2,300,000,000

Lil Nax X として知られている Montero Lamar Hill(モンテロ・ラマー・ヒル)は今年カントリーとラップをミックした曲「Old Town Roar」で超大ヒット。2019年初頭に Tik TOk で人気を獲得、一気に頂点まで登入り詰めた。カントリー歌手でマイリー・サイラスの父 Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス)との同曲が世界中でヒットし、社会現象となった。19週連続で1位を獲得するという前代未聞の偉業を達成、史上最長で1位にランクインした曲となった。「Old Town Roar」は間違いなく今年を代表する一曲だろう。今年9月にはニューシングル「Panini」もリリースされている。
 
 

1. Billie Eilish / ビリー・アイリッシュ(17)

Total Streams:6,900,000,000

2016年に「Ocean Eyes」をサウンドクラウドでリリース、口コミで話題となりレーベルの目に留まる。今年リリースされたアルバム『When We All Fall Asleep, Where Do We Go?』は初登場1位、アメリカでは2000年代生まれで1位を獲得した初めてのアーティストとなった。今年4月には村上隆とコラボし、様々なグッズをリリース。夏にはコーチェラやグラストンベリーなど数々のビッグフェスに出演。世界を代表す女性アーティストの一人だ。