2017年春に開催される予定だった、超豪華フェスティバル「FYRE FESTIVAL（ファイア・フェスティバル）」詐欺事件を覚えているだろうか。

PR に人気モデルの Bella Hadid（ベラ・ハディッド）や Emily Ratajkowski（エミリー・ラタコウスキ）などを起用し、Kanye West（カニエ・ウエスト）のレーベル【G.O.O.D. Music】のアーティストがヘッドライナー、小型ジェットでしか辿り着くことができない島で開催、素晴らしい宿泊施設、マリンポーツ等も楽しめる超ラグジュアリーフェスと銘打ったフェスで、チケット料金はチケット代は約16万5,000円～約132万円とかなりの高額で、音楽ファン、フェスファンの注目を集めていたが、なんと開催日当日に中止に。
参加者は、用意されていた簡易テントに泊まるしかなく、食パン２枚チーズ２枚とサラダのみという食事が提供されただけで、主催者の Billy McFarland（ビリー・マクファーランド）は民事訴訟で訴えられ、最終的に壮大な詐欺事件として刑務所に収監されていた。

このセンセーショナルな出来事は、Netflix 等でドキュメンタリーにもされているので、気になる方はぜひ御覧頂きたい。
 

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そのフェス詐欺師として知られている Billy McFarland が、なんとこのパンデミックの最中、仲間の受刑者たちが家族に電話するための資金を調達するために、クラウドファウンディングを開始したとのことだ。

DAIRY BEAST によると、Billy McFarland は、この新たな取り組みに「Project-315」と名付けたとのことで、これについて以下のように述べている。

自分がどれほど酷く台無しにしたのかを知っている。自分は嘘をつき、騙し、最終的に多くの人々を傷つけ、ビジネスベンチャーの成功を目指していた。自分がしたことは絶対に卑劣で、引き起こされた損害の責任は全て自分にある。

Billy McFarland は、過去の自分の行動について考えると不快になると述べている。

結局のところ、自分の過ちは許し難いものだが、自分がここに座ってこれらの全てを受け入れていると、刑を宣告された日を思い出す。

僕は、自分にとって最適であると考える唯一の方法、つまり謝罪に生きることによって、傷つく人々を助けることに専念すると約束した。約二年の刑務所生活の後、いまだかつてない以上に、これを信じている。

Billy McFarland は、彼が最も知られているのは例の超豪華フェスティバル詐欺事件についてであるため、この新たな取り組みも人々に信じてもらえないかもしれないことを認めている。

「僕があなただったら、これは詐欺で、でたらめだと思うだろう」と、Billy McFarland は述べている。

「Project-315」は非常に現実的であり、「我々が助けようとしている人々は本当に苦しんでいて痛みを経験している」と言うのではなく、なぜ私がそうしているのかをお話しします。私は結果に集中するため、最善を尽くします。

Billy McFarland は 「FYER FESTIVAL を合法的に実行しようとしたため、間違った、不道徳で恐ろしい決定をしてしまった」と述べており、その後彼はアメリカ全土でどれほど多くの受刑者が、家族に刑務所から電話するための3.15ドルの余裕がないかを語った。

また、クラウドファウンディングで集めた資金については、Billy McFarland 自身はその資金には一切触れることはなく、また経済的利益を受けることもない、寄付金は資金の受け取りと分配にかかる料金を除いて、直接受刑者とその家族に寄付され、毎週の会計も公開、会計記録に関する質問は全て公に回答される、との答えた。

Billy McFarland はニューヨークポストに「彼の使命」について話し、資金調達を始めるため、彼の友人の何人かが貢献し、最初に数千の家族を助け、そこからスタートする、と述べている。

昨年、Billy McFarland は持ち込みが禁止されている録音装置を所持していたとして、最もセキュリティの緩い NY の刑務所から、オハイオ州にあるエルクトン連邦矯正施設に移送されていた。

Billy McFarland の刑務所仲間である受刑者の一人は、Billy McFarland は既に自分が家族と話す手助けをしてくれたと語った。

「Billy は天の恵みだった。彼は多くの人々を助けた」

Billy McFarland は先週、その受刑者が６年間で初めて彼が父親と話すことができるように、口座に10ドルを入金したとポスト紙は報じている。