ドイツで、新型コロナウイルス発生以来、プールが閉鎖されている中、使用されていない市営の屋外プールを利用したコンサートが開催されている。
バーデンヴュルテンベルク州の南西部にあるエントリンゲンでは「Kult(ur)-Bad 2020(Culture in the Pool 2020)」と名したコンサートシリーズイベントを水を抜いた市営の屋外プールの中にて開催。

地元のメディアによると、最初のコンサートは7月19日に開催され、バイロイトのチェリストである Jürgen Gerlinger(ユルゲン・ガーリンガー)が、4mの深さのプールに座って、バッハの無伴奏チェロ組曲を演奏した。
 

この屋外プールを利用したコンサート会場は、コンサート主催者である Martina Riester によると「そこには(素晴らしい)音響効果があります」とのことで、プールが持つ音楽会場としての適性はなかなかのものであるようだ。

「Kult(ur)-Bad 2020」シリーズの今後のイベントには、8月2日にはコメディー&ジャズナイト、8月9日にはスパニッシュギター・リサイタル、8月16日にはラテンクラシックコンサートが開催される予定であるとのことだ。

来場者は、敷物や、日差しの強い日にはサンバイザーや帽子の持参を勧められているとのことだが、後ろに座る人の視界を遮ってしまうためか、それともプールの底を傷つける恐れがあるためか、椅子の持ち込みは禁止されているようだ。