現地時間3日の朝、DJ/Producer の Carnage(カーネージ)による以下のツイートが、多くの人々を激怒させてしまったようだ。
このツイートは、特に過小評価されているまだ無名のアンダーグラウンド・アーティストを見つけることに情熱を注ぐ音楽ファンにとってはかなり聞き捨てならない発言だったようで、多数の人々が怒りのツイートを投稿して反論。正直な話……Tim(Avicii/アヴィーチーの本名)が亡くなって以来、ダンスミュージックを前進させるためにリスクを冒している DJ はいない……どこもかしこもクソばかりだ……クソは悲しい…… Guetta(David Guetta/デヴィッド・ゲッタ)と Morten(モーテン)だけが何か新しいことを試みている。
sad sad sad https://t.co/tzlDPmiLAU — YUNG VRO (@BlvkSheepMusic) February 4, 2021
これは、EDM バブルがいかにくだらないか、そしてこれらのビッグアーティストが自分たちのようなビッグアーティストだけを気にして、革新的なアーティストに目を向けようとしない完璧な例だ。
いや、しかし実際には、このツイートは全てのレベルにおいて非常に間違っている。
そして、毎日限界を押し広げている、文字通り何万人もの勤勉で才能あるキッズたちを完全に無視していることを示している。イノベーションは必ずしも個人的にあなたにテキストを送る(宣伝する)とは限らない、あなたは時々それを探さなければならないかもしれない。
これは、あなたが音楽を聴いていないことを皆に知らせる興味深い方法だ。
それから5時間後、Carnage は「これは、先進的な音楽の優れたバロメーターではなく、あなたがメインストリーム・アーティストである場合、人々はあなたにメインストリームのコンテンツを送る傾向があり、自分はただ自身宛てのデモメールを読んだ後で考えを共有しただけ」であると言った。Avicii と同じくらい素晴らしい、このツイートは声にならない悲鳴を上げる。このツイートは、あなたは何も面白いことをするつもりはないという、新型コロナウイルス後のライブへの参加を少しでも考えている全ての人に対するサインだ。参加する価値はない。教えてくれてありがとう!
結果的に Carnage の発言は、インスタライブ で配信された EDC 等を主催するプロモーター企業・Insomniac の CEO である Pasquale Rotella や、16歳の DJ/producer の Moore Kismet らとの長い会話に繋がったが、それは彼のツイートの炎上を覆すようなものにはならなかったようだ。プロモーションメールで受け取った600以上のデモを聞いた後、このツイートをしたんだ……それらの90%は同じようなクソだった……新たな試みをする人の比率は非常に少ない……。
もちろん、そこにはいくつかの良い作品もある……しかし充分ではない……。
そして、より確率された DJ も同じことをする必要がある……リスクを侵そう……マネージャーやエージェントの話を聞くのをやめよう……あなたの心に耳を傾け、夢中になろう!!!
ATLIENS、Whipped cream、hekler、apache、gravedgr、salvatore ganacci、Morten、Marauda、rinzen、lit lords、side piece、sudden death、valentino、4b、riot ten、must die……彼らは素晴らしい作品を作っている。
pasquale says “well who took a risk for you? lots of younger kids are getting real funky.”
carnage: “the chainsmokers. they put singing on edm.” — josh pan (@joshpan) February 4, 2021
Carnage はインスタライブで500回以上「リスクを冒す」と言っている。
Pasquale:「うーん、誰が君のために危険を冒した? 多くの若いキッズは本当にファンキーになってるよ」
Carnage:「The chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズだ。彼らは EDM に歌をつけた」
有名アーティストの発言は、どうしたって一般人のツイートよりも人目につくため、下手な発言をしてしまうと炎上に繋がりやすいが、今回の Carnage の場合、何気なく言った一言が大炎上し、その炎上を鎮火しようとして逆に墓穴を掘ってしまった感がある。とにかくビッグアーティストとはいえ、他人を批判する際にはよく考えてから口にした方が良さそうだ……。インスタライブでの Carnage は、昨今、あなたがフェスティバルに行く際に、全ての音楽がどのように同じように聞こえるかについて話している。それはリスクを冒さないことに対するアーティストの責任ではなく、革新的なアーティストをブッキングせず、毎年同じラインナップをブッキングするプロモーターとエージェントの責任だ。それは安全な賭けだ。
EDC や Ultra などの大きなレイヴは楽しいけれど、革新的な音楽を見つけたいなら、(新型コロナウイルスが収まって)またそれが安全になった際には、もっとアンダーグラウンドなショーに行ったり、あまり知られていないストリーミングフェスティバルをチェックして、新しくて違ったシーンに参加することをオススメするよ。クールな音楽がそこにある。あなたはそれを見るべきだ。