The New York Times によると、今週水曜日、裁判所の公聴会にて、90年代〜20年代のアメリカのポップシーンを代表するスーパースター Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)が衝撃的な証言をして人々の注目を集めている。

私は結婚して赤ちゃんを産みたい。
私は今、成年後見制度によって結婚することも赤ちゃんを産むこともできないと言われている。

ブリトニーは裁判所に対し、彼女の成年後見制度により後見人となっている父親のジェイミー・スピアーズらが、ブリトニーが「三人目の子どもを作るために IUD(子宮内避妊用具)を取り外すことを許可することを拒否し、自身を医者に連れて行かせないようにしている」と語っている。

なお、ブリトニー・スピアーズは現在、元夫のケヴィン・フェンダーラインとの間に2人の息子がいるが、以前には親権を巡りケヴィンと裁判になり、親権を剥奪されたものの、その後和解して親権はケヴィンが手にし、養育権は半々となっていたが、ケヴィンからは多額の養育費を請求されていることも報道されたり、またブリトニーの父ジェイミーがブリトニーの息子たちに暴力を振るい、二人がブリトニーの元で過ごすことは危険だというケヴィンの訴えにより、ブリトニーの養育権が3割となり、一緒に過ごせなくなる時間も3割になってしまっており、2019年には今後養育権に関し「ケヴィンと同等の時間を子どもたちと過ごしたい」とし、削られてしまった分を取り戻したいと発言していた。
 
現在のボーイフレンドである サム・アスガリは、Britney Spears が比較的沈黙しているときも、彼女らの取り決めに対して公に反対してきており「ジェイミーは僕たちの関係をコントロールしようとしている」「ジェイミーは本当にムカつく野郎」であると発言したことも。
なお、この公聴会の前、彼は「#FreeBriteny」と書かれたシャツを着た写真を Instagram ストーリーに投稿している。


また、CNN によると、ブリトニーは電話で審問に出席し、用意したメモの文面を20分以上にわたって読み上げ、その中で「芸能活動を強制され、プライバシーを与えられず、避妊や服薬、治療を強要された。自身の反対にもかかわらず向精神薬のリチウムを投与された」「自身に関することは全て父親の承認が必要で、家族全員何もしてくれなかった」「自身の人生を取り戻したい」と語っている。
 

若くして成功を収めたポップスター、ブリトニー・スピアーズの悲劇

11歳で『ミッキーマウスクラブ』のオーディションに合格して以来、常に芸能界で活躍してきたブリトニー・スピアーズは、常に世界からその一挙一動をに視線が注がれ、また彼女が生み出す莫大な収益に常に様々な人々が群がってくるため、常に大きなストレスを抱えており、2000年代には離婚、裁判、薬物、事故など、様々なトラブルを起こしたり、突然自らバリカンで坊主頭にしたり、パパラッチを傘で叩くなど奇行が目立つようになり、ドラッグ更生施設に入ったりもしていた。
 
2008年からは、未成年時に彼女の後見人であった父親のジェイミー・スピアーズがロサンゼルス地方裁判所により成年後見人として選出されており、ブリトニーの財産の管理を行っており、2020年にはブリトニーの弁護士が「ブリトニーは父親が彼女のキャリアをコントロールしている間は父親を恐れて暮らしており、ライヴを再開させない」と語っている。

なお、この父ジェイミーによる後見人制度に関しては、父ジェイミーの元妻でブリトニーの母親であるリン・スピアーズは、ジェイミーが後見人としてブリトニーから受け取っている報酬に異議を唱えており、それに対してジェイミーは反論、さらに「リン・スピアーズはブリトニーらについての本を出版して自分の利益のために娘の痛みやトラウマを搾取した」と主張。

なお、ブリトニーは自身のメンタルヘルスやこの後見人制度についてのドキュメンタリーを Hulu にて公開している。
 
 
ブリトニー・スピアーズも今年で40歳。最近の彼女の Instagram を見ていると、ボーイフレンドのサムとのびのびと過ごしている様子だ。最近の彼女の Instagram を見ていると、ボーイフレンドのサムとのびのびと過ごしている様子だ。彼女の辿ってきたスャンダルと悲劇続きの人生を考えると、これまで散々世間や周囲に振り回され続けてきたこのポップスターを、そろそろ完全にしがらみから解放してあげたい、と考える人は多いことだろう。