VARIETY が、「国際ダンスミュージックサミット」が年次事業報告書を発表したことを報じた。それによると、2020年度版の報告書は、2020年に新型コロナのパンデミックによってダンスミュージック業界が受けた国際的な影響に焦点を当てたものとなっているとのことだ。

音楽業界の4つの主要部門「ソフトウエア & ハードウエアの販売」「音楽販売とストリーミング」「DJ とアーティストの収益」「クラブ & フェスティバルの収益」から全ての売り上げを集計したところ、2020年の総額は34億ドル(日本円:約3,776億995万)で、これは2019円の総額73億ドル(日本円:約8,107億5,077万)の半分以下となるという。


最も売上が下がったものが「クラブ & フェスティバル業界」で78%、「DJ & アーティスト」は68% となっている。だが一方、多くの人はロックダウンなどで自宅に籠らなければならなかったため、「音楽販売とストリーミング」においては、4%アップ、「ソフトウエア & ハードウエアの販売」は23%アップしている。

なお、調査対象となった18カ国のうち、16カ国でエレクトロニック・ダンス・ミュージックの Spotify の株価は下落した。

またこの報告書では、新型コロナウイルスによるパンデミックの中で生まれた新しい音楽の収益化の方法も紹介されており、その中の一つとして NFT が上げられている。ダンスミュージック業界の20倍の規模を持つ NFT 業界は、ブロックチェーンを「明確性と公平性」のある手段として利用し、報酬を得ることを目指している。

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