ハウスミュージックの先駆者として知られるシカゴの伝説の DJ/Producer、Paul Johnson(ポール・ジョンソン)が、新型コロナウイルスの合併症で50歳という若さで死去した。

NME によると、Paul Johnson は先月、新型コロナウイルスに感染した後入院し、集中治療室に入っていたそうだが、現地時間の8月5日、午前9時に死亡したとのことだ。
 

Paul Johnson は90年台半ばにシカゴでブレイクダンサーとしてダンスミュージックシーンでのキャリアをスタートさせた。BBCによると、彼は伝説的なエレクトロニック・ダンス・ミュージック・デュオの Daft Punk(ダフト・パンク)が音楽的影響を受けたアーティストとして最初に名を挙げられたアーティストでもあったとのことだ。

また、Paul Johnson は生前、障害を持つミュージシャンのロールモデルとしても尊敬されており、1987年に偶発的な銃撃に巻き込まれて片方の足が麻痺して切断、その後2010年には自動車事故でもう片方の足を切断している。

Paul Johnson は2014年のインタビューで以下のように語っている。

「自分が健康に過ごしてきた下らない人生には、そこに何もなかった。それは自分がやっていることへの影に過ぎなかった。自分はそれを見ることすらない。誰もそれを見ない。音楽が全てなんだ」