9月3日〜6日にかけて開催されたキャンプフェス「Elements Music & Arts Festival 2021」は、主催者が「湖畔の楽園」体験をアピールして宣伝していた。
       
しかし、ハリケーン Ida(アイダ)の影響によりインフラが壊滅状態となり、更には主催者サイドの準備不足やその対応が悪すぎたため、フェスティバル参加者たちの不満が爆発、このフェスに対する不満を表明するために Facebook グループが立ち上げられてから24時間で1,300人を超える怒り狂った参加者たちが集まり、集団訴訟を検討しているとのことだ。
 

SNS 上では、超豪華なラグジュアリーフェスを謳って参加者から高額な参加費を徴収しておきながら、蓋を開けて見たら食事も満足に提供されず、全てが最悪な状況となってやはり参加者による集団訴訟へと繋がった「Fyre Festival」を引き合いに出す人も多かったようだ。

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参加者の一人は、フェスティバルの水や食料が不足し、トイレには大便が溢れていると EDM.com に話しており、この不衛生なトイレ事情は、また別の参加者も簡易トイレが「忌まわしい」ものだったとして批判しているとのことだ。

「キャンプの警備員と話をしたところ、下水管の上にトイレのテントが設置されているとのことで、(不衛生なトイレが)嫌だったため、有刺鉄線の柵を越えて排泄しに行く人もいた」

「キャンプ場とそうでない場所の説明がなく、利用者の安全や健康を維持するための監視や注意は全くなかった」

とある参加者がフェス会場に到着してからフェス会場を去るまで待ち受けていた苦難の数々…

また、別の女性……ヤスミンはこのカオスな状況に最終的にパニック障害の発作に見舞われたものの、フェスのスタッフからのサポートは著しく不足していると感じた、と述べている。

ヤスミンは、午後9時45分に一般入場駐車場に到着したが、泥だらけの畑に駐車するのに約3時間待たされた。
その後、自身の荷物を持ってチェックインしたが、それにもまた1時間掛かった。なお、エントランスではセキュリティによる所持品のチェックはなかったいう。
その後、キャンプ用品を積むボックストラックと、参加者を乗せるバスを待つ列に並ばされて、また約1時間待たされ、キャンプ場とフェス会場に行くためには、渋滞していたため、また約1時間掛かったという。ここまでで、それだけのために約6時間も待たされた計算となる。

その後、ヤスミンはやっとキャンプ場に到着したが、フェスティバルのスタッフは指定の場所に案内してくれなかったという。助けを求めてゴルフカートに乗ったスタッフに手を振ったが、スタッフは見て見ぬフリをして行ってしまったとのことだ。
 

ヤスミンは月曜日に会場を出るための方法について非常に心配になってしまい、フェスを楽しむことができなかったという。そのため、日曜のうちに荷物を詰めて、雨が降る中シャトルバスで駐車場に戻った。しかし、そこでヤスミンが目の当たりにしたのは、彼女の車が畑の泥に埋まってしまっている光景だった。
しかし、フェスのスタッフやセキュリティチームはそこにおらず、仕方なくヤスミンは土地の所有者(フェスティバルに参加していない地元の家族)にお金を払い、トラクターで車を牽引してもらったという。
 

このようなツイートは非常に多く、一人や二人の話ではなかったことが伺える。

Elements 主催者は、9月4日土曜日の朝に Facebook で謝罪を発表した。なお、その数日前、国立気象局はフェス開催地域が記録史上最も雨量の多い日の一つとなると予測しており、実際にかなりの大雨に襲われた。
 

みなさんこんにちは(ハート)私たちのコミュニティの都部にとって、昨日フェスティバルに参加することがいかに困難で会ったかを心からお詫び申し上げます。

ロジスティクスチームは、ハリケーンの余波から発生する到着/駐車の問題の解決策を考え出すために、リアルタイムで対応し、取り組んでいます。

しかし同じ日の朝、フェスティバル主催者に対して集団訴訟を検討する参加者たちが SNS 上で決起。人々は、フェスティバルのキャンプ場に到着するのに16時間待った、と憤慨していた。
 

また、このフェスティバルにおける新型コロナウイルス対策として "イベントへの参加にはワクチン接種証明書または PCR テストの陰性証明書を提出する必要がある" とマイクロサイト上に記載があったが、参加者たちは「主催者側はそれを果たしていなかった」と主張。
 

このお祭りは完全にゴミだらけだった。バックアップ計画も、サポート体制もない。すべて無料。彼らは私たちにたくさん(チケットを)売り、ほとんど何も届けなかった。正当で非常に明白な不満のリストを編集する。私たちは料金を争うことになる。私たちは支払ったものを手に入れられなかった。程遠い。最悪の部分、最も無責任な動きは、彼らが諦めた方法だった。彼らはエントランスで「必要とされた」パスQRコードもスキャンしなかった。ワクチンを接種して入場したことを証明する必要があり、とても安心したのに、それは放棄された。彼らはただ皆を入れた。証拠は必要ない。私たちがフェスティバルに参加することを決めた唯一の理由は、彼らがそのような厳格な方針でそれを販売したから。彼らがクラウドパスや人々のチケットをスキャンしていないことに気づき、それが機能していないことが分かった。彼らの厳格な新型コロナウイルス安全方針は偽物だった。彼らはまた、フェスティバル(チケット)を何千人にも売り過ぎた。テントが積み重なっている。バスルームが溢れ、シャワーが壊れ、水道も機能しなくなった。
再グループ化したら、7時間のドライブの後、さらに投稿する。
週末を取り戻すことはできないけれど、お金を取り戻すことはできる。

この様々な問題に対し、主催者サイドは現時点ではコメントに応じていないとのことだ。