イギリスでは、エリザベス女王の逝去に伴い、ロイヤル・アルバート・ホールでの「Proms(プロムス)」や、リーズでの「BBC Radio 2 live(BBC ラジオ 2 ライブ)」等のイベントが、女王への哀悼の意を込めてキャンセルとなった。

エリザベス女王の死後、イギリスでは多くの変化が起きており、来週9月19日(月)にウェストミンスター寺院で行われる葬儀を前に、敬意を表して特定の行事が中止されたり、延期されたりしている状況となっている。葬儀に近い時期に行われるビッグイベントはほぼ延期となっているようだが、これは公式のルールではなく、延期やキャンセルに関しては義務ではなく、各団体の判断に委ねられているとのことだ。
イギリス政府はこれに関し、以下のように述べている。

国葬当日のイベントの中止や延期、会場の閉鎖を検討することは、敬意を表すために望ましいことです。ただし、これは義務ではなく、各団体の判断に委ねられます。

女王の死が発表された当日は、Harry Styles(ハリー・スタイルズ)、Sam Fender(サム・フェンダー)等が受賞したマーキュリー賞の授賞式が行われる予定となっていたが、既にゲストが会場に入り始めていたにも関わらず、イベントの延期が決定した。
 

今夜のマーキュリー賞のイベントは、この大きな国民的悲しみのために延期されました。マーキュリー賞に関わるすべての人が理解してくれることでしょう。
私たちの思いと哀悼の意は、この非常に困難なときを迎えているロイヤルファミリーとともにあります。

先週はじめに開催予定となっていた「Proms」は、開催30分前にキャンセル、Craig David(クレイグ・デイヴィッド)、Ella Henderson(エラ・ヘンダーソン)、Nile Rodgers(ナイル・ロジャース)などの出演が予定されていた、9月17日・18日開催予定だった「BBC Radio 2 Live」もキャンセルとなった。

更に、イギリスの音楽シーンに携わる多くの人々が哀悼の意を表明しており、イギリスの音楽ビジネスのあらゆる部門で働く3万人以上のミュージシャンを代表する組合「Musicians’ Union(ミュージシャンズ・ユニオン)」の Naomi Pohl(ナオミ・ポール)書記長は、次のようにコメントしている。

彼女は高名なミュージシャンや音楽業界の人物に会い、あらゆる階層の人と関わりました。私たちは敬意を表します。