ミャンマーの音楽祭にミャンマー軍による空爆、メインステージ上の歌手らアーティスト含む60人以上が死亡…事件後、情報拡散抑制のため周辺ではネット遮断

カタールのドーハに本社を置く、アラビア語と英語でニュース等を24時間放映する衛星テレビ局 Al Jazeera(アル・ジャジーラ)の報道によると、ミャンマーの最北部にあるカチン州で行われた、カチン独立組織(KIO)の設立から62年を祝うための音楽フェスに、ミャンマー軍のジェット機3機による空爆が行われ、60人以上が死亡したとのことだ。

ミャンマーは現在、2021年2月1日にスタートしたクーデターで国民民主連盟を打倒した軍事政権によって統治されている。

ビルマにおける基本的人権と民主主義の回復を目指す、ロンドンを拠点とする非政府組織の Burma Campaign UK(ビルマ・キャンペーン・UK)が公開したフェスティバルの現場からとされる映像には、破壊された現場の様子が映し出されている。
 

se military airstrikes on a music festival in Kachin State last night. We are trying to confirm details.

We renew our call for aviation fuel sanctions to try to help stop these attacks.

Footage from WeChat. pic.twitter.com/l8BoX1kAcb

— Burma Campaign UK (@burmacampaignuk) October 24, 2022

ミャンマーを拠点とする通信社の Myanmar Now(ミャンマー・ナウ)によると、カチン州の音楽フェスティバルへの攻撃のうち、爆弾の一つは歌手 Aurai の公演中にメインステージ付近で爆発し、アーティストは即死したとのことだ。他にも、この攻撃により歌手の Yaw Lwi、キーボード奏者の Ko King が死亡した。

左から Aurai / Yaw Lwi / Ko King(Photo:Myanmar Now

現地ではこの情報の拡散を抑えるために、インターネットが使用できないようにされているという。
なお、この死者数は元ミャンマー議員が国際メディアに報告したものであるとのことだ。

国連のミャンマー事務局は、空爆の報道に対し「深い懸念と悲しみを覚える」とコメントしている。

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