90年代のテクノシーンの大御所Dave Clarke (デイヴ・クラーク)、パフォーマンス優先の現在のダンスミュージックシーンを批判「DJとして知られることが恥ずかしい」

90年代のテクノシーンの大御所 DJ として知られる Dave Clarke（デイヴ・クラーク）が、現代の DJ シーンは彼にとって完全に受け入れられない方向へ変化していると、最近の Music Radar との動画インタビュー内にて批判した。Dave Clarke は、現代のシーンは "熟練した DJ や良い音楽よりも、派手なパフォーマンスに焦点を当てすぎている" と嘆いた。
 
Dave Clarke は、自身のアルバム『Archive One』『Red EP』シリーズの30周年記念再発盤に際し、Music Radar に対し、近年の人々の DJ に対する見方の変化について以下のように述べている。

僕は人生で DJ であることを本当に誇りに思う段階を経てきたが、今は DJ として知られることがほとんど恥ずかしい段階にある。
ステージにはたくさんの光があり、（DJ は）皆踊っている。僕は人々が踊ることに何の反対もないが、音楽よりもパフォーマンスが重要だということだけだ。僕らは自分たちを DJ と呼ぶ人が多すぎる奇妙な時代にいると言える。

しかし Dave Clarke は、80年代のパンクロックの爆発から新たな波が生まれたように、この本質よりもスタイルを重視したショーマンシップの波は必然的に軌道修正されるだろうと楽観視してもいるようだ。

最終的には、パンクの後に何が起こったのかということになるだろう。それはニュー・ウェイヴだった。一種の芸術的で、より深みのある興味深いものだ。少なくとも僕はそう願っているよ。

インタビューでは他にも、スタジオ機材と90年代半ばのテクノ制作に伴う課題についてや、リミックスに取り組むための彼の哲学についても語られている。
インタビュー動画は以下でチェック!!