「032c」とはファッション・アート・政治の交差点に立つ隔年刊行の現代カルチャー誌で、ニューヨーク・タイムズはかつてこの雑誌を「アートと建築、文学、都市研究とファッションを融合し、書店に立ち寄ることの憂鬱を忘れさせてくれる」と評している。
誌面では Gucci、Nike、Louis Vuitton、Versace、Maison Margiela、Vivienne Westwood といったブランドとの仕事や、Flaunt Magazine の表紙を飾ったニコラス・ケイジと Riko Shibata の写真、Yves Tumor のアルバムカバーも手がけた Noah Dillon が写真を担当し、スタイリングは クリエイティブデュオ「HARDSTYLE」としても活動し、Lady Gaga(レディー・ガガ)や Travis Scott(トラヴィス・スコット)等、音楽/エンターテインメント・シーンのトップアーティストたちを多数クライアントに持つ Peri Rosenzweig が担当している。
今回の対話の核心は、"AI が秒速で楽曲を生成できる時代に、音楽の「意味」はどうなるのか" という問いである。それについて、Skrillex は以下のように語っている。
Skrillex はその感覚を、Justice、Daft Punk、Metallica のレコードに向き合う際に、自身が感じるものに例えた。最近、AIについて考えていたとき、深いところまで刺さるものがあった。アートの価値は、ほぼ、聴き手を『わかってもらえた』と感じさせる能力で測れると思う。少なくとも、リスナーとしての自分にとってはそれが真実だ。
Skrillex はまた、2010年のブレイクスルー EP『Scary Monsters and Nice Sprites』のマーケティング予算が、わずか2,000ドル(約32万5,000円)だったことも明かしている。それらが今も刺さるのは、それまでになかった何か親しみ深いものが含まれているからだ。
彼らは自分のことをわかっている。同じ波長だ。自分に向けて話しかけてくれている——そう思わせてくれる。AI の曲がバイラルになることはあるかもしれない。でも、向こう側に人間がいなければ、『見てもらえた』という感覚は生まれない。
当時の成功の裏には業界の大きな力動いていたと思われがちだが、Skrillex はその成功を「タイミングとオーガニックな口コミ」に帰した。「嫌気がさすことはなかったか」という問いに対しては、彼はこう答えている。
また、同インタビューでは、Sonny Moore(Skrillex)が2004年から2007年までボーカルを務めたハードコア/スクリーモ・バンド From First To Last の活動時期と、Skrillex 名義による活動が始動した間の時期についても語られている。ただ、人々にライブを見に来てほしかった。部屋の中で飛び跳ねてほしかった。本物の共有空間を作りたかった——それが自分の音楽にやってほしいことのすべてだ。Skrillex としての全ての時代に、いつもこう思う瞬間がある。『よし、ビクトリーラップだ、やってやる』——そのマインドセットに戻り続けることが、自分を正しい場所に導いてくれるんだ。
同時期、Skrillex は、イングランドのミュージシャンで、Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)や Korn(コーン)と言ったアーティストたちとも活動する Atticus Ross(アッティカス・ロス)や、オランダのドラムンベース・トリオ Noisia(ノイジア)と協力しながら独自のソロプロジェクトを探っていたという。
その中で、本名のSonny Moore(ソニー・ムーア)名義で2009年にリリースしたEP『Gypsyhook』に収録されている楽曲「Mora」は、なんと Mac や iPhone、iPad に標準搭載された音楽アプリ「GarageBand(ガレージバンド)」で制作しており、その後 Pro Tool sや Ableton へと移行したということも明かされた。
”Bangarang” は、Snowball マイクかラップトップマイクで録音した。その鈍くてローファイなバージョンを最初に聴いて、そこからキャラクターを引き出していく——それが面白い場所へ連れて行ってくれる。不完全なものから始めることで、絶対に予期しなかった場所に辿り着けるんだ。
さらに Skrillex は Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)との2015年のコラボ曲「Where Are Ü Now」にまつわるエピソードも語っており、Atlantic Records の幹部たちにデモを聴かせたときの反応について、以下のように振り返っている。
「これは何かある気がする!」と言ったら、旧体制の連中は Blackberry をいじりながら「Justin Beaber ね、ふ〜ん、なるほどね〜」みたいな感じだった。
しかしその曲はやがて世界的ヒットを記録したのだ。
同インタビューでは、ベルリンの Kraftwerk で Skrillex が開催した、2日間のイベント「CONTRA」にも言及があった。5月末に開催された同イベントには、Ecco2K 自身もヘッドライナーとして出演し、Krossad のバンドメイトである Bladee、Blawan、Knock2 らも名を連ね、もちろん Skrillex 自身もパフォーマンスした。
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Skrillex は最近も精力的なリリース活動を続いており、6月に公開したアルバム『SOMA』に続き、Solomun(ソロモン)とコラボした新曲「Rumpta」もリリースしている。これらはいずれも、2025年の『F*CK U SKRILLEX YOU THINK UR ANDY WARHOL BUT UR NOT!!』に続く Atlantic 離脱後の作品群となる。
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