- in Kanto, Rock, Day Event
マーチ・オブ・ザ・モッズは82年の10月、東京にモッズ・シーンが形を作り始めてまだ数年目、まだこの東京にモッドたちが集まり楽しめる場所が殆ど存在していなかった頃、新宿のロフトからスタートする。出演していたのは、ぼくが参加していたページ・スリー、80年代後半バンド・ブームの波に乗ってライフ・サイズからメジャー・デビューしたロンドン・タイムス、現在ボスでギターを弾く真島が参加していたブルックス、ブラック・アーツが名前を改めたスタンダーズも出演予定だったがドラマーの不都合でキャンセル、その代わりに出演したのが今ハイ・ローズでギターをプレイするマーシー、ブリックストーンの太郎と大槻の参加していたマージー・ビート・グループ、ザ・ブレイカーズだった。
80年代初期、シーンは人気のあるモッズ・バンドのサーキットと不定期に行われるモッズ・グループが集まって出演するオムニバス・ライヴを中心に広がり数を膨らませていて、どこのギグもパーカーを着たモッドたちで賑わっていたが、まだ毎月定期的に行われるようなライヴイベントは存在していなかった。しかし、誰もがそんなイベントを待ち望んでいた。
スタジオ・ジャムにはその頃パンク、ニューウェイヴ・シーンのグループたちが数多く出演していて「エモーショナル・マーケット」という毎週安価で行われていたイベントが人気を集めていた。まだモッズ・シーンもニューウェイヴやパンク・シーンとクロスオーバーしていた時代でモッズ・シーンの顔たちはエモーショナル・マーケットに毎週足を運んでいた。そして、ぼくらはそのエモーショナル.マーケットにモッズバンドを出演させることに成功する、そのモッズ・バンドたちが出演した夜スタジオ・ジャムは今までに経験したことがないほど大勢のキッズを集めることになる。
このことがキッカケになり不定期で行われていたマーチ・オブ・ザ・モッズが定期的にスタジオ・ジャムで行われるようになったのだ。
マーチ・オブ・ザ・モッズは何かを成し遂げようとか、今までの何かをぶち壊そうといったスローガンめいたものはその始まった当時から存在していない、そこにはぼくたちが楽しめる最良のグループたちと最良の音楽、そして最高のモダーンたちが集っていればそれだけで素敵なことだ、ぼくは一人でもマーチを楽しみにしていてくれる人がいるかぎり、それを続けていく努力をしようと思っている。
PS. 奇しくも35周年を迎えた昨年2017年の12月に新宿のJAMが閉店、伴い居場所を失った僕らだけれど、親友や仲間たちの手助けによって、MODS MAYDAY 2018を終えてすぐの6月に昔からの親友がいるred clothで開催が実現、次のスタート切った。その後、8月に渋谷に新しくオープンした、知人の店Club Malcolm。そして、数年前までCollectorsと開催していたMod Sunday Partyのリユニオンも意識して、10/14 clubasiaで開催。
12月年末も下北沢のThreeでAll NIght開催が決まっている。
僕たちの行進はまだまだ、この街で続いていくだろう、君に約束するよ、お楽しみに。
TEXT by 黒田マナブ
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