Report
7月9日Wombで初開催となったStudy Hallをレポート。今回日本へ初来日となるNGHTMREはDiplo、Skrillexからも絶大なサポートを受け、BASS MUSICだけにとどまらない、ダンスミュージック界全体を牽引する天才とも呼ばれ、現在のトラップシーンを象徴するようなライジングスターであり、その登場に早くから多くのファンが集まり、1200名を越える動員となった。作風そのままのHARDでエネルギッシュなトラップサウンド、そしてキュートで愛くるしNGHTMREのキャラクターに会場は大いに賑わった。
パーティーはメインフロアと4Fラウンジでスタート。NGHTMREの人気を示すように早い時間から国際色豊かなファンが集った。メインフロアではHIP HOPベースでありながらも最先端の楽曲を取り込んでいくスタイルのAlamakiが序盤からフロア盛り上げ、韓国からのKINGMCKにバトンタッチ。トレンド感ある楽曲群とダークでDEEPなBASSサウンドを織り交ぜ、KINGMCKがビルドアップしてフロアを盛り上げていく。フロアは既にお客さんで溢れ、序盤から異様な熱気のままShintaroへ。アジア6カ国のツアーを終えたばかりの彼は、スクラッチテクニックを散りばめながら来場していたファンが待ち望んでいたRL GrimeやOokayなど最新のTRAP SOUNDを中心にフロアをロックしてピークタイムへ。後半、Shintaroのルーツを感じれるHIP HOPクラシックスや進化し続けるBASS MUSICのDEEPな一面も垣間見れるプレイであった。
そしてついにNGHTMREが登場。昨年SkrillexのUMFで披露され、彼をスターダムに押し上げた”Street”はバージョン違いで2回、その他、盟友Slanderとの楽曲や数々のリミックス作品、昨今のトラップサウンドを代表する楽曲をショートに繋いでいき、待ち望んでいたファンで埋め尽くされたフロアは大盛り上がり。NGHTMREフラッグやMAD DECENTフラッグ、中にはNGHTMREの若き日のヤングタイラーをプリントした手作りパネルを持参するファンなど、熱狂的なファンでフロアは埋め尽くされ、あっという間の90分であった。プレイ終了後にはファンたちと写真を撮り、サインに気さくに応じるなど愛くるしいキャラクターそのままのファンサービスが印象的だった。
NGHTMREの次にRNSOMが登場。NGHTMREと同学年で同じ音楽学校を卒業し、その卒業生達で作った13th Gradeのメンバーでもある彼。現在のLAを象徴するBASS HOUSEサウンドから、HIP HOPまで縦横無尽にコントロールし、NGHTMREからの色を変えつつ、熱気そのままにロックしていく。そしてMasayoshi Iimoriにチェンジ。ここまで明るい刺激的なTRAP SOUNDが中心だったメインフロアでの流れから、フューチャー感たっぷりのDARKで、しかしながらビートメイキングに遊びの効いた、レイドバックにもバンギンにも盛り上がれる、まさしくMasayoshi Iimoriサウンドの真骨頂を披露。
4FフロアではKeisuke Matsuokaをはじめとする面々がハウス・テクノサウンドでお酒を楽しみつつ踊れるWombならではの土曜の楽しみ方を提供しており、幅広いファン層が楽しめる一夜と感じた。ソリッドかつエネルギッシュなWombのサウンドシステムでBASS MUSIC、トラップサウンドをたっぷりと楽しめる、これまでにない新しい兆しを感じた1日であった。