今年3月、Yves Saint Laurent(イヴ・サンローラン)のクリエイティブ・ディレクターに就任したHedi Slimane(エディ・スリマン)によるプレタポルテ・ライン、Saint Laurent Paris(サンローラン パリ)の広告キャンペーンのモデルに、米サンフランシスコのロック・バンド、Girls(ガールズ)の元フロントマン、Christopher Owens(クリストファー・オウエンス)が起用されることになった。使用される写真はエディ・スリマン自が撮り下ろしたもので、スリマンはデザイナー業と平行してフォトグラファーとしての活動も継続するとしている。スリマンが手掛けるサンローラン パリのデザインは、2012年10月に開催されるパリファッションウィークで発表される予定。

【CHRISTOPHER OWENS(クリストファー・オウエンス)】
米サンフランシスコのロックバンド、Girls(ガールズ)の元フロントマン。リヴァー・フェニックス他も所属していたカルト教団、チルドレン・オブ・ゴッドのヒッピーの子として生まれる。幼児期には、日本も含む世界中を旅し、外界から保護され、プレイヤー(祈り)・セッションに出席するという生活を送ってきた。16歳の時に教団から脱走。テキサス州に流れ着き、アマリロのパンク・シーンに没頭した後、サンフランシスコに移る。同地でアリエル・ピンクや彼のプロジェクトであるホーリー・シットとギグをするようになり、最終的にChet JR White(チェット JR ホワイト)と出会い、ガールズを結成した。ガールズは2009年にファースト・アルバム『アルバム』をリリース。このアルバムは新人としては同年最大の評価を獲得。その後のUSインディ・ギター・ポップの流れを作る歴史的な作品となった。EP『ブロークン・ドリームズ・クラブ』のリリースをはさみ、2011年にはセカンド・アルバム『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』をリリース。アルバムはインディながらビルボードのチャートで37位を獲得。大ヒットを記録した。しかし、2012年7月、「僕はガールズを脱退します。今のところ個人的な理由と言っておきます。前進するにはしかたがなかったことです。曲を書いたりレコーディングをしたりすることは続けます。すぐにいろんなことを明らかにしていきます。これまでのすべてのことに感謝します」という言葉をツイッターに残し、クリストファーはガールズを脱退した。

【HEDI SLIMANE(エディ・スリマン)】
1968年パリで生まれる。10代で独学で服を作り始め、1997年にイヴ・サンローランのアーティスティック・ディレクターとなる。2001年から2007年まで、ディオール・オムのクリエイティヴ・ディレクターとして活動し、その後はフォトグラファーとして活躍。2012年、イヴ・サンローランに復帰し、クリエイティブ・ディレクターに就任した。

そして、USインディ・ギター・ポップの流れを作る歴史的な作品となったデビュー・アルバム『アルバム』から2年、ガールズのセカンド・アルバム『ファーザー、サン、ホーリー・ゴースト』がついに完成!

日本GIRLSオフィシャル・サイト
http://www.bignothing.net/girls.html