7月26日(金)から7月28日(日)までの3日間、日本最大級の野外音楽フェス「Fuji Rock Festival 2013」が開催された。前夜祭を含め、約11万人もの音楽ファンが苗場に集まった。

今年のフジロックは私にとって、初のフジロックであり、色々なことを学びました。都心フェスとは全く違う経験ができ、音楽、自然、フード、コミュニティーを楽しめる、素晴らしいフェスでした。今回のレポートでは、フジロックの初心者である私の体験をシェアしたいと思います。

まず、出発する前に持ち物チェックリストを作りました。マストアイテムは以下の通り:
1. レインコート・ポンチョ
2. 長靴
3. 虫除けスプレー・虫除けリング
4. ジップロック(携帯を入れておく)
5. 靴下を5足ほど
6. 長袖シャツ

とにかく雨が降った時と寒くなった時に備えるのはマストです。雨が嫌いな私でも、すぐにフジロックの天気になれてしまい、大雨の中ではしゃぎまくりました。それがフジロックの不思議なパワーではないでしょうか。

まずは、会場の入り口。ここは写真撮影のスポットですね。



入場してから、正面ゲートでチケットをリストバンドに交換してもらいます。今年のリストバンドのデザインはこんな感じでした。



一番エントランスに近いステージはレッドマーキー。レッドマーキーでは昼に新人バンドを中心に、夜はクラブ系のライブやDJで朝までライブが続きます。5000人収容のテントなので、人気バンドの時は入場制限になって入れない場合もあるようです。

2日目のBOYS NOIZEのライブセットは凄かったですね。巨大ドクロのステージから登場したBOYS NOIZEはかなりアグレッシブでハードなセットをプレイしました。最前列はモッシュピット状態で、私も汗まみれになりながら、必死にジャンプしていました。最近リリースされた新しいEP「Go Hard」から何曲もプレイしていましたね。以下映像も公開されています。曲はKonact MeからのDown。

2日目に、フジロックで新しく発見した3姉妹バンド、HAIMのライブを見ました。今年EPを発売したばかりの彼らは、英BBCが期待するアーティストをピックアップする企画「SOUND OF 2013」で選ばれ、超話題となっている美人姉妹。息のあった、力強いロックパフォーマンスにはびっくり。ドラムを叩きながら逆さまになって歌うベーシストのエステには惚れてしまいました。今後の活動が楽しみです。

次はフジロックのメインであるグリーンステージ。約4万人を収容でき、ヘッドライナーがプレイする時にほとんどの来場者が集まるエリアです。

 

ここでは最終日にMUMFORD & SONSとVAMPIRE WEEKENDを聞きながら体を揺らしていました。

MUMFORD & SONSの大自然を背景としたパフォーマンスはフジロックの雰囲気とスピリットを体感した最高の1時間でした。ボーカルのマーカスは習いたての日本語で一生懸命、「オドリマショー!」「ミンナ・サイコー!」「ニホンニハジメテコレタノデ、トテモタノシイデス!」と声を掛け、そのお茶目な姿に観客は大喜び。心がこもった歌声とギターの激しいかき鳴らしが特徴ですね。

 

さらに、サプライズでHAIMが客演し、「Awake My Soul」をともに演じました。以下、ビデオがアップロードされています。

VAMPIRE WEEKENDのパフォーマンス=踊れるロック!彼らの魅力はダンサブルでアフロっぽい、ポップサウンドです。私は前からファンであり、今年リリースされたアルバム「Modern Vampires Of The City」の生演奏を楽しめました。彼らの代表曲「A-Punk」では大合唱がおこり、観客のエナジーレベルは最大級に達した。モッシュピットではクラウドサーフィングをしている人もいたらしい。VAMPIRE WEEKEND、最高!

 

ちなみに、VAMPIRE WEEKENDは2010年にもフジロックに出演しました。以下、MTVが収録したフィーチャービデオも面白いですよ。

グリーンステージからホワイト・ステージの途中にグッズ売り場が設置されています。人気アーティストのグッズはすぐになくなってしまうので、午前中に。私はVampire Weekendのシャツをゲットできず、悔やんでいます。

メインステージの次にたどり着くのはホワイト・ステージ。約15,000人を収容できる2番目に大きなステージです。私の中ではホワイト・ステージでのパフォーマンスが一番良かったです。

SKRILLEXは巨大飛行機みたいなステージの上から激しいビートをドロップし、オーディエンスを最高に盛り上げていました。私も必死に頭をふりながら、2時間休みなく踊りました。

 

THE XXのパフォーマンスには鳥肌が立ちました。黒い衣装で登場した3人のライブは、レコーディングを聞いているのかと思うくらい完璧でした。後ろで必死にドラムを叩いたり、キーボードを弾いたり、MPCをいじっているJAMIEには感動しました。今年のフジロックでのベストパフォーマンスの1つです。

 

 

そして、トリのBJORKとスケジュールが重なってしまったKENDRICK LAMAR。透明なレインコートを身につけ、リズミックなラップでオーディエンスを巻き込みました。ライブの最後に「僕をもっと良く知ってほしい」とつぶやき、フリースタイルをドロップしてステージを去った。本当にかっこ良かったです。

 

さらに奥に歩いていくとフィールド・オブ・ヘブンやオレンジ・コートにたどり着きます。入場口から一番奥にあるオレンジ・コートまで40分以上かかりますが、是非行ってみて下さい。フェスの特徴である会場内のデコレーションやアートも楽しめます。以下、森の中から現れたディスコボールとバニー達。ちなみに、バニー達は日本人アーティスト、MADBUNNYによる作品。

 

フィールド・オブ・ヘブンは林の中にぽっかり空いたステージ。行って見る価値大のフジロックのエッセンスが凝縮された空間です。ブライアン・バートン・ルイスのプロデュースによる「オールナイト・フジ」が開催されるオレンジ・コートは会場の一番奥に位置し5,000人収容のステージ。アフリカンミュージックや世界各国の音楽が融合したような空間。

 

フジロック初挑戦。おもいっきり楽しめました。自然の中で音楽を聞いて、踊って、飲んで、食べて・・・最高な夏の思い出を作れました。まだ体験したことのない方は、ぜひ来年挑戦してみて下さい!