「しぶや花魁」に集う若手アーティスト達の躍動、そして独自に展開される新世代のカルチャーを渋谷道玄坂から世界に発信したいとの想いから、音楽を中心としたエンターティメントのプロデュースを行う新たなブランド「OIRAN MUSIC」を発足、第一弾のアクションとして、アムステルダムを拠点とするレーベル「7Stars Music」より、OIRAN MUSICの第一弾アーティスト、Sakiko OsawaのデビューEP「Tokyo Disco Beat EP」が、2014年2月6日(木)に世界配信されiTunes「エレクトロニック」部門で2位、総合チャート32位と第一弾から話題をさらい今後の躍進に注目がかかる。今回はSakiko Osawaからアムステルダムでのデビューから帰国直後にインタビューを取らせてもらった。

初めにデビュー&リリースおめでとうございます。今回デビューがアムステルダムでしたが、その意図はどのような事がきっかけですか?

ありがとうございます。
昨年のADE(アムステルダム・ダンス・イベント)というダンスミュージックのカンファレンスにて、「7 Stars Music」の女性レーベルオーナーでシンガーのSaga Bloomさんに気に入って頂き、リリースする運びになりました。
でも、初めてリリースするのがアムステルダムのレーベルになるとは思ってもみなかったです。丁度注目していたパーティーがアムステルダムで行われているものが沢山あったので、シンパシー感じちゃいますよね。憧れのヨーロッパのクラブミュージックシーンにちょっと入り込めたということが、ワタシにとっては大きな一歩です。

 

Sakiko Osawaの音楽観、音楽制作に至るまでの背景など聞かせて下さい。また、自信として影響されたDJや音楽家などもあれば教えて下さい。

正直音楽なら何でも好きなんですよね。
幼少期~大学を卒業するまでヴァイオリンをやっていて、途中反抗期の時期にやめていた時もあるのですが、演奏するのが好きだったんですよね。これといって誰の曲が好きだ、とかはあまりないのですが。
中学からバンドをはじめて地元、盛岡のライヴハウスで毎月のようにライヴをやっていましたが、スタジオで家では出せないほどの音量で、バンドメンバーの皆でセッションして曲を作っていって、ライヴで緊張感の中演奏するのが何よりも楽しかったです。
大学進学してからパソコンでクラブミュージックを作ろうって思い始めてからは自分とパソコンやシンセとのセッションというか、オーケストラやバンドとは違って一人の作業なんですけどつまみを一目盛りまわしただけで予想外な音が出来ちゃったり、作ったフレーズをちょっとずらしてみると考えもつかなかったフレーズになったり、ある意味音との駆け引きですよね。パソコンで音楽作っている時は打ち込みの作業かもしれませんが、演奏に近いといいますか。実際に鍵盤叩いてフレーズは考えますし。
演奏するのが好きだからっていうのもあるかもしれませんが、DJではなく、ライヴでやらせていただく事の方が多いです。自分のトラックだけでどこまで世界観作れるのか?っていう挑戦でもありますし、演奏するようにMIDIコントローラのつまみをまわして、任意の音、例えばピアノトラックだけにエフェクトをかけたり、ってのが出来るじゃないですか。それが多分自分にはあっているし、自分っぽいかな、と。もちろんDJをするのも好きですが、あくまでもワタシはトラックメイカーだからこそ出来る事がやりたいんですよね。

Laurent Garnierみたいなライヴって憧れでしたから去年の秋にFreedom SunsetでのShibaさんのトランペットとのセッションライヴはとっても楽しかったですね。憧れのパーティでしたし。生楽器演奏するようにパソコンいじるよね~ってShibaさんに言っていただけたのは何より嬉しかったです。

アムスでの移動時や普段よく聞いている音楽などあれば聴かせて下さい。

アムスはヨーロッパだからお天気はどんよりしていて、結構雨降ってたんですが、ちょっと雨も楽しくなるかなぁ~ってFrederic Robinsonの『Mixed Signals』ってアルバムをゴッホ美術館行くまでのトラムの中で聞いてました。ちょっとレイハラカミさん的な感じがして好きなんですよね。



アムスの景色と天気とマッチングは良かったですね。
普段よく聞くのは、iPhoneのプレイリストってあんまり更新してないので、古い曲の方が多いのですがワタシのアンセムであるKaoru Inoue,Jebskiの『The Invisible Eclipse』はクラブ帰りの明け方に朝焼けが綺麗な時とか、ここぞと言う時に聞きますね。



あとはTrentemollerのトラックが好きで、『Polar Shift』という曲、よく聞いてます。この曲には結構ヒントが隠されているような気がして!



今作の作曲は、どのように進められたのでしょうか。ある程度構成を決めてきてから、レコーディングした感じですか?

『Tokyo Disco Beat』に関しては去年の初夏くらいにおおよそは出来ていたトラックで、いつもワタシがトラックを作る時って、ビート以外はあまりサンプリング素材は多様しないのですが、色々かっこいいサンプル音源をゲットしたところでもあったので、サンプリング音源メインで曲を作ってみました。確かベースとちょっとしたシンセのフレーズ以外は全部波形を切り刻んで作りましたね。この曲以降に作ったものは、割とサンプリングから発展させて、っていうのを多様するようになったかもしれません。
EPに入っているもう一曲のオリジナル曲『Southern Cross』も、サックスのフレーズは購入したループ素材で、しかもピッチをだいぶ高くしてしまったので、サックスっぽくない音になったんですが、かえってそれがよかったかな、とも。
両曲とも特に構成って考えてなかったですね。思いつくままとりあえず作っていくってのがワタシのやり方です。

使用する機材や作曲手法など教えてください。

曲を作るのもライヴもAbleton Liveを使用しています。昔はLogicを使ってたんですが、あれでライヴするのはワタシには難しくって、、もうかれこれ5年くらいAbleton Liveを触っているので慣れているというのと、セッションビューとアレンジメントビューの二つの側面を持っているところが使い始めた当初は慣れませんでしたが、今となってはその両方が無いと使いにくいなぁ~って思っちゃいますね。それに元々入っているエフェクトや音源もすばらしいですし、未だ使った事が無い機能もたくさんありますしまだまだ発見の余地があって、年々更に進化を遂げているAbleton、Respectです。
あとはプラグインも多様しますが、これといって変わったものは使用していないです。音楽作り始めた当初からそこまでソフトシンセとかも増えてないですし。手元に今あるものでまだまだ新しい音は出せますからね。それに自分っぽい音のプリセットを作っていって、増やしていく事の方が楽しいかもしれません。

ビジュアルについてTHE TESTを起用するきっかけは?

かれこれ4~5年前くらでしょうかね、THE TESTの前身ブランドの時からとっても好きで、その当時は原宿の路面店によく行ってました。ワタシ、三角形が好きなんです。THE TESTの服に取り入られているモチーフって三角形が多いんですよね。そしてスペイシー。でも派手すぎず、普段使いできますし。何かワタシの音楽やライフスタイルにあうなぁ~と勝手に思っていて、いつでもワタシのどこかにTHE TESTを取り入れていますよ。三角形のネックレスは今やトレードマークになってきてるなぁ、とwデザイナーのRISSHI君とも仲良くさせてもらっていて、同年代ですし、勝手に心のブラザーと思っております。
今回Tokyo Disco BeatのアートワークやOIRAN MUSICのロゴであったり、デザインをRISSHI君にお願いして、音のイメージへの入り口を作ってもらえたなぁと思っています。ベストマッチですよね。なんと言うか、信じている友達と同じビジョンを持って仕事したかった夢が叶いましたよ。とっても感謝しています。

THE TEST」から、OIRAN MUSIC presents Sakiko Osawa「Tokyo Disco Beat」 Tee発売中!



今後の活動やスケジュールなどを教えて下さい。

2/28にワタシが主催で、しぶや花魁でやらせていただいている『Tokyo Eternal Triangle』というパーティがあります。
Tokyo Disco Beatの日本でのリリースパーティですね。
あと前後しますが、2/25に本田みちよさんがやられている『MUSIC SHARE』という番組に出させていただきますので、是非ご覧ください!


 

 

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