今回のサカナクションのニューシングル「新宝島」でまず注目したいのがジャケットアートを手掛けた人が漫画「バクマン。」の原作者である小畑健氏ということだ。大根仁が監督を務める映画「バクマン。」の主題歌にも起用された映画との関連性の強い一曲に仕上がった。
 
映画「バクマン。」の主題歌に選ばれた強い関係性とは


この楽曲で文字通り新たな地平「新宝島」を探す続けるというバンドの姿勢を大胆な「新宝島」というタイポグラフィで表現した映画の主題歌。映画「バクマン。」は、週刊少年誌ジャンプの頂点を目指す二人の高校生漫画家を描いた内容であり、それにインスパイアされ、「漫画を描き出す苦しみ」とアーティストとして「音楽を作り出す苦しみ」を重ね合わせ、今回の楽曲が誕生したのだ。

映画のテーマでもある「モノを創り出す苦しみ」に深く共感したことから、サカナクション独自の表現が曲のみならず、ジャケットアートにも表現されている。
 
「新宝島」初回限定盤のカバージャケットに注目!

ここに描かれたイラストは, 制服を着ている「バクマン。」のヒロインである亜豆美保だ。

「線を描く」をコンセプトにしている映画に基づいて、小畑氏自身の作業現場や彼が実際に描いているときの手元までを映し出し、また下書きの髪の毛一本一本の線がはっきりと描かれている。まさに楽曲そして映画のテーマである「線を描く」瞬間が切り取られたジャケットアートとなった。
 
シングルの収録曲も発表!

今回は、サカナクションの新曲シングルだけでなく、シングルの収録楽曲まで同時に発表された。

その気になる内訳は、カップリング曲は「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」というファンキーな曲調と、盟友ともいえるAOKI takamasaによってリミックスされた曲「インナーワールド (AOKI takamasa Remix)」、さらに「新宝島」のinstrumental版が収録だ。

カップリング曲は、様々なジャンルのクリエイターが集う音楽の複合イベントとしてサカナクションが始動させた「NF」との連動を想起させる楽曲名だけに今後のサカナクションの更なる活躍を期待させる重要な一曲となるだろう。