Desiigner
彼のキャリアとしての初トラックは「Panda」。
この楽曲が『The Life Of Pablo』でA&R (Artist & Repertoire)としてスカウトなどを担当していたPlain PatがKanye Westに聞かせたことが彼のキャリア躍進のきっかけであった。
これを聞いたKanye Westはすぐに、Desiignerをロサンゼルスへとばせ、彼らはパパラッチに囲まれたLAX空港に止まっていたKanyeの車の前で初対面を果たす。
そこで彼らが聞いた楽曲が後の「Father Strech My Hands Pt. 2」という『The Life Of Pablo』に収録される楽曲となるのだ。
 


この出会いの後、Desiignerはスタジオに戻り、楽曲制作に専念し、G.O.O.D. Music.との契約をゲットする。G.O.O.D. Music.とはKanye Westのレーベルであり、Hudson Mohawke、Big Sean、Travis Scott、Pusha T、Q-Tipなど数多くのアーティストが在籍する米レーベル。すでに10枚以上のゴールドディスクと認定されたCDやアルバムをリリース。この出来事により、高校を中退し、音楽業に専念することになったのだ。

この注目の新星は最近FADER Magazineとインタビューをしたため、そこからわかったことを振り返ろう。

「Panda」のサクセスはどのように感じている?
もちろんこんなにも反響があることは思いもしていなかった出来事。でも、これ以上に成長する自分を見れる。自分はもっと出来るといつも更に先を見ている。僕は仕事は欲しくなかった。前から、このようなクリエティヴなことをしたかったんだ。僕は自分の音楽を制作する際、クリエイティブさを重視する。

Kanyeのチームから連絡あったとき、頭によぎった気持ちとは?
あまり覚えていない。あの後、多くのことがあってとにかく衝撃的だった。今でも起きるときに本当かどうかと疑ってしまう。でも、実際に起きたこの出来事を今は更に音楽を作りたいという情熱に投影しているよ。

Kanyeに初めて会いに行った出来事について教えて。
最初に電話したときは、ある仕事に向かっている途中のKanyeだったから、彼がパリに向かう前の空港で合流することになったの。LAX空港の前で対面して、TMZなどのパパラッチに包囲されながら、車内で曲を聞かせてもらったの。

今後の予定は?
今のところは「Panda」の最大限のポテンシャルを引き出すためにも、そのミュージックビデオ作成にとりかかっている。これが無事終了すればアルバムだね。

G.O.O.D. Musicは自分にフィットすると思う?
Kanyeのレーベルはライフスタイルの一種。俺は、そこでアートを提供するためのアートの一部のような存在。
Kanyeに言われたことで未だに忘れない一言がある。
お前はラッパーじゃない。アーティストなのだ。

Futureなどとともに、今後も大注目の新星アーティストDesiigner。