海外初ライヴを待ちにまった観客の熱気と歓声の中、HANABIのサウンドプロデューサー兼DJ KAYA、黒と白の紋付袴姿の尺八中村と津軽三味線久保田がステージに登場、サイドには、墨絵アーティスト茂本ヒデキチがスタンバイするとオープニング映像が流れ出し、続けて尺八中村がオランダ国歌『Wilhelmus van Nassouwe』をソロで吹き上げ観客が響きはじめると、茂本ヒデキチがすかさず筆をはしらせライブがスタートした。立て続けに海外のレーベルと初契約を結んだHANABIのデビュー曲ともいえる「MODERN COLORS」を披露、DJ、尺八、津軽三味線の演奏も切れ味よく、時折アドリブを挟みながら、力強くグルーブのある演奏は見事の一言。強烈な個性を持つHANABIのステージはオランダの地で圧倒的な存在感を放っていた。



代表曲を交えた“爆発力”のある選曲でみせた前半から、尺八のオリエンタルな心地よいメロディーソロで大観衆の心をぐっと掴み、2000年代に日本でスマッシュヒットしたオランダ人DJ/Producer "Peran Van Dijk"の代表曲「Good Time」を披露すると、Peran本人がDJブースに登場し観客をさらに沸かせた。曲のアウトロから津軽三味線のソロがスタートすると徐々にビルドアップしていきHANABIサウンドの美しい津軽三味線の側面をみせてくれた。LIVE終盤にはメインテーマ曲「starmine」を披露すると、会場の空気をダンスフロア一さながらに、一気に変えてしまう破壊力をみせ、オーディエンスをのみ込んで行くあたりはHANABIならではと言えるだろう。曲のアウトロで茂本ヒデキチはオランダの英雄、プロサッカー選手のヨハン・クライフを見事に書き上げていた。


*Peran Van Dijkは現在ZROQ名義でオランダ、ロサンゼルス(アバロン)を拠点に活躍しているオランダ人アーティスト。Nicky RomeroやNervo等とコラボ名義でProtocol Recordsよりリリースしている。


この日、日本を愛するオーディエンスとHANABIが一つになり、混沌としたこの時代に美しく輝く感動的ともいえるフィナーレでオランダ公演を終了した。


オランダ公演の模様を是非チェックしてほしい。
 

【HANABI SET LIST- JAPAN FESTIVAL in Netherlands 10.26.2016】
1. Opning 
2. Wilhelmus van Nassouwe
3. MODERN COLORS (Original Mix)
4. 尺八
5. Good Time feat. Peran Van Dijk
6. 津軽三味線
7. starmine (Live edit)