90年代、HIP HOP史上に革命を起こした最も重要な集団として知られる“ネイティブ・タン”の中心的存在として、世界中の音楽シーンに今もなお多大なる影響を与え続ける伝説的グループ、ア・トライブ・コールド・クエスト。先日、メンバーの一人であるQティップが自身のFacebookにて18年ぶり6枚目となる、奇跡の新作にしてア・トライブ・コールド・クエストとしては最後となるアルバムを11/11(金)に発売すると発表。その後アルバム・タイトル『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユア・サービス』やアートワークの公開、さらにアンドレ3000、エルトン・ジョン、ケンドリック・ラマー、ジャック・ホワイト、バスタ・ライムス等豪華アーティストの参加も明かされ、再び大きな注目を集めていたが、本日、この奇跡の新作を記念したATCQグラフティが世界14カ国主要都市で一斉解禁された!

 
1990年に発表したデビュー・アルバム『ピープルズ・インスティンクティブ・トラベルズ・アンド・ザ・パスィス・オブ・リズム』がいきなりHIP HOPシーンで最も権威のある専門誌「The Source」で満点の評価を獲得し、以降、デ・ラ・ソウルやジャングル・ブラザーズと共に“ネイティヴ・タン”と呼ばれる集団の中心的存在として、80年代の主流であった「ゴールド」、「銃」などのマッチョイズム的HIP HOP感を排除し、ジャズを中心にソウル、ファンクからロックまで多様なジャンルの音楽をサンプリングした緻密なサウンドと遊び心が溢れた内容の歌詞で90年代に生まれた新たなHIP HOP=<ニュー・スクール>と呼ばれた新たなムーヴメントを牽引してきたア・トライブ・コールド・クエスト。

1998年までに計5枚のオリジナル・アルバムをリリースし、「ボニータ・アップルバム」「キャン・アイ・キック・イット?」「オー・マイ・ゴッド」「エレクトリック・リラクゼーション」「ジャズ」など様々な名曲を残し、90年代のトレンド・セッターとしての常にHIP HOPシーンの先端を走ってきた彼ら。2000年代に入ってからは何度か再結成もされ、2008年の再結成ツアーに密着したドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ -ア・トライブ・コールド・クエストの旅-』が公開されるなど再評価も高まる中、先日メンバーの一人であるQティップが自身のFacebookにて18年ぶり6枚目となる新作にして、ア・トライブ・コールド・クエストとしては最後となるアルバムを11/11(金)に発売すると発表し、世界中で大きな話題となったばかりだが、先日アルバム・タイトル『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユア・サービス』と共にアートワークも解禁され、現在先行予約もスタートしている。今年の3月にMCのファイフ・ドーグが残念ながら、45歳の若さでこの世を去ったが、前作から18年の時を経て通算6作目となる今作はそのファイフが生前の頃からレコーディングされていた作品で、2作目以降脱退していたジェロビ・ホワイトも加わった、実質上フルメンバーとしては最後のスタジオ・アルバム。 ゲスト・アーティストとしてアンドレ3000、エルトン・ジョン、ケンドリック・ラマー、ジャック・ホワイト、バスタ・ライムス等豪華アーティストも参加する事も明かされており、海外では早くも大きな話題を呼んでいる。

その奇跡とも言える今作の発売を今週末に備え、ア・トライブ・コールド・クエストをモチーフとした巨大グラフィティ・アートが急遽、世界各国の主要都市にておいて同時公開され、ここ日本では90年代初頭から “レコード・カルチャーの聖地”として知られる東京渋谷区の宇田川町にて、レコード/ブラック・ミュージック・シーンの先駆け的存在として35年以上の歴史を誇る、<渋谷マンハッタン・レコード>の壁面にて公開された。このグラフィティーは新宿を拠点に活動するHIP HOPクルー、MSCのオリジナル・メンバーとして知られ、菅田将暉も出演するファンタのCM『おいしさハジケる!篇』のグラフィティ・デザインなどを手掛けたTABOO1と90年代前半からロサンゼルスのグラフィティ・アート団体CBSに日本人で唯一所属し、日本グラフィティ・アート界のパイオニア的存在として知られるKAZZROCKにより制作され、1996年にリリースされた4作目『ビーツ、リズムス・アンド・ライフ』からインスパイアを受けた作品となっており、今後新たなグラフィティ・アートの聖地として更なる注目を浴びそうだ。

伝説的HIP HOPグループ、ア・トライブ・コールド・クエストの新作にして終幕となるアルバム『ウィ・ゴット・イット・フロム・ヒア・サンキュー・フォー・ユア・サービス』のリリースは2016年のHIP HOPシーンだけでなく、音楽シーンに取って大きな話題となるに違いない。

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