2014年にオーストラリアのアーティストThomas Jackが自身の楽曲をSoundCloudにアップした際に「Tropical House」とタグ付けしたことで生まれたTropica Houseというジャンル。これまでDeep HouseやIndie Danceといった曖昧なジャンルに区分されていただけに、このキャッチーなネーミングと穏やかな音楽性がアメリカの若者に大ウケし始めた。当時、リミキサーとしてファンを多く抱えていたKygoがオリジナル楽曲で爆発的な人気を遂げ、いまやフェスのヘッドライナー級にまで上り詰めた。

2016年末あたりからポップスにもTropical Houseの要素が組み込まれるようになり、Justin BieberEd Sheeranなどのポップスターたちも続々と取り入れ始めた。2017年の夏はトロピカルハウスが世間的に大きく浸透して初となる夏で、日本でも各地でイベントが開催される。そんなトロピカルハウスから、2017年にリリースされた楽曲から特にチェックしてほしいものをピックアップしてご紹介!

Kygo, Selena Gomez - It Ain't Me (with Selena Gomez)


今年最大のトロピカルアンセムといえばこれ。Youtubeの再生回数は4億近くというビッグヒットを記録し、プラチナムディスクにも認定された名曲だ。KygoとSelena Gomezという夢の様なタッグはもちろん素晴らしいが、心が安らぐ優しいメロディもこの曲の魅力だ。

Tekkla - Voyages​

 

プールサイドで聴くおしゃれなハウスミュージックをお探しであればこちらをオススメしよう。切なくもグルーヴ感のあるテンポの良い曲で、おしゃれなプールパーティにはもってこいの爽快感。開放感のある空間で聞きたいトラックだ。

Mr. Probz - Till You're Loved


hardwellやArmin Van Buurenの楽曲にも参加しているオランダ出身のシンガーソングライターMr.Probzの最新曲。Mr.Probzが2013年にリリースした「Waves」はRobin SchlzがRemixし、哀愁感漂うハウスに仕上げ、ヨーロッパのチャートで一位を獲得するヒットになった。
 

Martin Solveig - All Stars ft. ALMA


他のアーティストには絶対マネできない中毒性が高くも上品なメロディーを生み出すMartin Solveig。彼の最新曲は音数は少ないが爽やかなサウンドに仕上がった。

Hakuna - Layers


アメリカを拠点に活動する3人組バンド。バンドスタイルとして活動しているため、DJのフェスに出演することはめったになく、またイベント出演も皆無に等しいためまだ名前が認知されていないが、かなり高いクオリティの楽曲をリリースしている。Kygoも輩出したチルアウト系音楽専門のメディア「The Vibe Guide」でデビュー曲がピックアップされた。今後の活動方針次第では世界的なビッグユニットになるかもしれない。

Sigala, Ella Eyre - Came Here for Love


Sigala節が炸裂しているハッピーで心が踊るテンポの良い一曲。MVの色使いもSigalaらしく、一曲ごとにテイストを変えながらも楽しませてくれるSigalaの制作スキルに感心してしまう。

いかがだろうか。今年の夏はトロピカルハウスとともに素晴らしい思い出を作ってみてほしい。また、トロピカルハウスにフィーチャーしたイベントも多数開催されているので、ぜひチェックしておいてほしい。