故プリンスにその才能を見出され、ザ・ニュー・パワー・ジェネレーションのメンバーとして頭角を現し、スティーヴィー・ワンダー、ジャネール・モネイ、デイヴ・ブルーベック・カルテット、クァンティックら著名ミュージシャンたちとの共演・共作でも名を馳せるサックス奏者兼マルチ・プレイヤー/プロデューサーのシルヴェスター・オニェジアーカことSly5thAve (スライフィフスアヴェニュー)が、自身の呼びかけで開催された伝説のドクター・ドレー・トリビュート公演を、スタジオ・レコーディング作品としてリリース!

今回の発表に合わせて、名盤『The Chronic』に収録され、グラミー賞ベスト・ラップ・ソロ・パフォーマンス部門を受賞した「Let Me Ride」のカヴァーが解禁された。
 

このアルバムはもともと、2015年にSly5thAveと、人気写真家B+が主宰するレーベル〈Mochila〉のエリック・コールマン、ブライアン・ジャクソン&ザ・ニュー・ミッドナイト・バンドのケンティア・フレイザーが企画した、コンプトンに音楽学校を新設するための慈善コンサートがきっかけとなっている。

コンサート当日には、感銘を受けたドクター・ドレーがステージ上で祝辞を述べるなど大成功を収め、そこから『The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre』のためのレコーディングが開始された。完成したのは、ドクター・ドレーの曲に敬意を表しつつ、そのスタイルを独創的なジャズへと移し、クァンティックことウィル・ホランド、マーク・ド・クライヴ・ロウ、ジメッタ・ローズ、メリッサ・マクミラン、ロバート・スパット・シーライト(スナーキー・パピー)を筆頭に錚々たる客演陣とともにリズムやメロディにおいて即興演奏や実験的な試みを自由に取り入れた圧巻の作品である。

このレコードはN.W.Aのレコードに
元来あった精神をそのままに、
アメリカで不当に扱われているすべての人々――
女性、有色人種、LGBT、
そして自分の存在が無視されている(invisible)
と感じながら、あらゆる困難を乗り越えて
成功しようとする人たち――
に捧げられている。- Sly5thAve

ロバート・グラスパー、カマシ・ワシントン、テラス・マーティンとはまた違った形で、ジャズとヒップホップの新たなる相互関係を提示する才能として注目を集めるSly5thAve。彼にとって、大きな飛躍へのきっかけになるであろう、本作『The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre』は、11月17日 (金) 世界同時リリース!国内盤には2曲のボーナストラックが追加収録され、Sly5thAve本人によるライナーノーツを含む解説書が封入される。
 

 
SLY5THAVE | スライフィフスアヴェニュー
テキサス州オースティン出身、現在はニューヨークを拠点にするサックス奏者兼マルチ・プレイヤー、プロデューサーのシルヴェスター・オニェジアーカ。その才能は若くしてプリンス率いるザ・ニュー・パワー・ジェネレーションのメンバーに抜擢され、レコーディングやツアーを行い、その礎を築き、またスティーヴィー・ワンダー、ジャネール・モネイ、デイヴ・ブルーベック・カルテット、クァンティックら著名ミュージシャンたちとの共演・共作でも名を馳せるほか、NYの同世代ミュージシャンと結成したザ・クラブ・カーサ・チャンバー・オーケストラでは、ドレイクやケンドリック・ラマー、リル・ウェイン、リアーナ、マーク・ロンソンなどのジャズ・カバーを発表し、話題を集めるなど今最も注目すべきアーティストのひとり。