アメリカ北西部、ネバダ州のブラックロック砂漠で毎年8月の最終月曜日から9月の第一月曜日までの7日間にわたって開催される、異色の音楽フェスティバル、Burning Man(バーニング・マン)
 

通貨の使用が禁止され、自給自足をテーマとし、数々のアート作品の展示やライブパフォーマンス、そしてMutant Vehicles(ミュータント・ビークル)と呼ばれる奇妙なアートが施された数々のアートカー等、その特異性から世界中から注目を集めている大規模音楽フェスティバルである。


1986年、サンフランシスコのベイエリアでスタートしたこのバーニングマンが、先日ネバダ州の土地管理局と会合を行い、イベントのキャパシティを将来的に68,000人から10万人へと増やす可能性があることを示した。

規模の拡大に関して、イベントの前後及び期間中に500エーカー以上の土地を閉鎖すること、2017年には330点が展示されたアート作品を400点近くにすること、2017年には1,100張だったキャンプの数を2,000張にすること、2009年に600台だったMutant Vehiclesの数を1,000台に増やすことなどの提案が挙げられた。

これらのキャパシティ増加の要望が承認されると、バーニングマンの開催地の中でも特にGerlach、Reno、Lovelockという3つの地域の住人に対して大きな影響が及ぶ可能性が高い。バーニングマンの主催者及びNevada BLM関係者は、今週、これらの地域住人たちと公的な会合を開いた。地元の人々からは、フェスティバルにより発生し得る交通、ゴミ、治安等の問題や、フェスティバルが街の水道や限られた資源を使うことで発生しかねない問題等が懸念点として挙げられた。


Nevada BLMはバーニングマンの問題点のおおまかな草案を2018年の12月までにまとめる予定で、2019年までに最終的な草案を作成したいと考えているとのことだ。
 ​  他では味わえない独特な音楽・アート体験ができるとして世界中の音楽ファン、アートファンから一度は行ってみたいフェスティバルとして名を挙げられることが多いバーニングマン・フェスティバル。今後その規模が実際に拡大することになれば、ますます世界中からの注目を集めることになりそうである。