David LawsonことWRLDは、オランダDJ/プロデューサー。1997年12月12日生まれの現在20歳。


彼がキャッチーで心に残るようなメロディ作りに長けているのは、幼少時代からずっとラジオでTop 40を聴いたり、あるいは11歳のときからプロデュースをスタートしたことに起因しているのかもしれない。特に楽器を習ったことはなく、ただWindows XPやWindows98の音だけで音楽を作り出す動画を見てプロデュースに興味が沸き、プログレッシブ・ハウスを中心としたジャンルで曲を作り始めたという。
 


しかし自分の曲を友人に聴かせたところ、大多数の人からプログレッシブ・ハウスよりフューチャー・ベースの方が絶対に向いていると助言されジャンルを転身、ステージネームも今の「WRLD」としたとのことである。


ちなみにOwl Cityが2009年にリリースした"Fireflies"を聴いて以来、Owl Cityが彼の1番お気に入りアーティストとなり、今でも彼のサウンドデザインから多くのインスパイアを受けているという。
 

話は逸れたが、彼の魅惑的なメロディと複雑な音の組み立てのバランス、若くエネルギッシュなパフォーマンスは多くのダンスミュージックファンを魅了しており、カナダの人気レーベル「Monstercat」や映画「ハウルの動く城(Howl's Moving Castle) 」から名前を取ったことでも有名な「Moving Castle」などのレーベルやグループから曲もリリースしている。


また、アメリカ出身のシンガーFather Dudeとコラボした"Galaxies"は、Skrillexのレーベル「NEST HQ」からリリース。
 

WRLDのサウンドはポップなだけではなく、アンビエント、そして重めのビート、ソウルフルなサウンドを組み合わせた魅力がある。それもひとえに、彼がTop 40だけでなくアンビエントな音楽も日常的に聴いて育ってきたゆえに培われてきた才能だろう。

また、そうかと思えばEP『Awake』に収録されている"Discovery"では、以前自身でも作ったことのあるというトランスに再度挑戦してみたり、"Ocean Blue"や"By Design"ではドラムンベースに、"Hideaway"では2015年にリリースした"Fighter"のようなインディーダンスに回帰したりとひとつのジャンルにとどまらず新旧、更に未経験のスタイルを取り入れたり、さまざまなジャンルをクロスオーバーさせるところもまた彼の魅力のひとつと言えるだろう。


 



またサウンドだけでなく、曲のアートワークも美しい。


WRLDの最近のアートワークはGraeme Borlandというアーティストが描いており、WRLD本人がメディアミックス・ウェブログサービス「Tumblr」で彼の描く絵に惚れ込み、EP『Chase It』のアートワークを依頼したのがきっかけとなり、以来ずっとジャケットデザインはGraeme Borlandが担当している。Graeme Borlandは毎回WRLDの曲にぴったりなデザインに仕上げてくれるとのことで、WRLDが自身の奏でる音に対してだけではなく、それに伴うビジュアル等にも強いこだわりを持っていることが垣間見える。

WRLDは2017年に自身初のライブツアーも成功させ、Tomorrowlandへの出演も果たしている。更に2月18日(日)には「CIRCUS Tokyo」での初来日公演が決定している。チケットはIFLYERで販売開始!デイイベントで未成年も入場可能な上にお得な料金設定となっているので、この貴重な機会をお見逃し無く!

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Written by MNN