世界各国で開催されているArmin van Buuren(アーミン・ヴァン・ブーレン)のトランスフェス、「ASOT 850(A STATE OF TRANCE 850)」が、2月17日にオランダのUtrechtで開催された。Armin van Buurenは同タイトルでラジオショーも配信しており、現在81か国、41,000,000人以上のリスナーが視聴している。


ASOT ラジオは、2017年に初めてTomorrowlandのASOTステージから生中継されて話題となった。今回開催されたイベント「ASOT 850」では、Armin van Buurenがスペシャルなコラボ曲を披露。それが「The Last Dancer(仮)」である。
 

このトラックは、Shapov(シャポヴ)のファンであれば間違いなく気付くであろうShapov独特のサウンドが感じられるトラックとなっている。実はこのトラック、ShapovがTommorowland 2017で初のメインステージ出演を果たした際に、イントロとして披露されたものである。
 

Armin van BuurenとShapovは、お互いのSNS等で以前に交流があったわけでもなく、誰も彼らに接点があるとは想像もしなかったのではないだろうか。ShapovがTomorrowland 2017メインステージでこのトラックを披露したことでこのトラックは多くの音楽ファンに広まったわけだが、今回ArminがASOT 850のセットで披露したことから、Armin van BuurenとShapovのコラボ曲である事が周知の事実となったわけである。


ShapovはAxtoneファミリーの一員で、独特のelectrifying progressive houseサウンドが特長だ。またShapovのトラックは、Axwellはもちろんのこと、大御所プロデューサー Tiesto、HardwellやDiploにもサポートされている。Shapovはトラック制作方法やマスタリング方法なども数回に渡ってFacebookでlive配信しており、沢山の新人アーティストにとってロールモデルのような存在となっている。また、Shapovのミックス技術やマスタリングスキルは、沢山のアーティストから絶賛されている。
 

Armin van Buurenはオランダ出身のトランス界の第一人者の1人で、トランスを語る上では欠かせないプロデューサーの1人。Armin van Buurenのセットやトラックでは、トランストラックとハウスミュージックが絶妙にミックスされている。
 

二人のコラボトラックは、トランス独特の速いテンポとアップリフティングなメロディー、美しいハーモニー、耳に残る女性ボーカル、そしてArmin van Buurenが作る幻想的で繊細なサウンドとShapovのユニークなプログレッシブサウンドが完璧に融合した、夢のようなトラックに仕上がっていることだろう。
まだリリース日など詳しい情報は一切公開されていないが、今後どういったトラックに変化していくのかますます目が離せない。

Written by SAORI MILK