Photo by Teppei Kishida去る 2018年6月21日（木）に幕張メッセにて開催された「HUMANZ TOUR 2018」の興奮も冷めやらぬまま、その翌日である22日（金）に Zepp DiverCity Tokyo にて急遽開催となった、 Gorillaz のニューアルバム『The Now Now』のワールドプレミアライブ。『The Now Now』のアルバムの再現ライブとして開催された同ライブには、会場前から多くの人が会場前に列を成し、自分の入場の順番を今か今かと待っていた。その中には前日の会場にて販売されていた Gorillaz 公式グッズを身に付けている人が非常に多く見受けられ、ライブ内容の豪華さ故に決して安くはない12000円というチケット代にも関わらず両日のライブに参戦する気合の入ったファンが多いことを物語っていた。この日のライブの様子は Boiller Room にて24日に世界に向けて配信されたが、リアルタイム放映ではなく、この日、このライブ会場にいたオーディエンスたちは、世界に先駆けて Gorillaz のニューアルバム『The Now Now』を全曲聞いたということになる。おそらく世界中の Gorillaz ファン が嫉妬したことだろう。
ライブは Gorillaz の楽曲面を担当する Damon Albarn（デーモン・アルバーン／ブリットポップの代表的バンド・blurのフロントマンとしても知られる）の「Good evening. Nice to see you again」という挨拶で始まり、前日と同じくギター、ベース、シンセサイザー、パーカッション、コーラス隊を引き連れての大々的なバンド構成。１曲目には、先行公開されていたシングル「Humillity」で始まり、バンドのバックには、俳優の Jack Black が Gorillaz のキャラクターたちと共演する MV が大きく映し出され、爽やかなサウンドと共に、会場を一気にカリフォルニアの南国ムードに引き込んだ。
Damon は時にステージ中央に立てられたスタンドをに握りながら、また時には自身がキーボードやギター、ピアニカ等の楽器を操りつつ歌声を披露。音楽センスがずば抜けている Damon らしい多芸っぷりで、ファンたちを感心させた。３曲目「Hollywood」には、フィーチャリングの Jamie Principle が登場し、会場が一気に盛り上がりを見せた。
今回のライブには、Jamie Principle 以外にも多数のアーティストたちが登場しているが、アーティストの他にもイレギュラーなメンバーが登場している。
ライブ１曲目の「Humility」４曲目「Kansas」、５曲目の「Sorcererz」、そして７曲目の「Lake Zurich」の MVには、マードックの代わりにパワーパフガールズの悪役 ギャングリーン・ギャングのエースが登場している。今回の「The Now Now」では、刑務所に収監されたマードックの代わりにエースがベースを担当しているという設定となっており、そういったカートゥーンキャラクターたちのストーリー展開などの楽曲以外の部分の楽しさもまた、Gorillaz というバンドの魅力の一部ではないだろうか。
また『The Now Now』は、フィーチャリングが多かった最近の Gorillaz とはまた違ってフィーチャリング曲が少なく、アルバム全体を通して Damon の音楽センスを更にしっかりと堪能できるような作品に仕上がっているように感じられた。
最後に Damon が「ドウモアリガトウ」と挨拶をして、ニューアルバム『The Now Now』のショーは終了し、ステージは闇に包まれた。ここまでで約45分、「世界初の『The Now Now』のライブは素晴らしかったけれど、ちょっと時間が短いね」等とオーディエンスたちは呟きながらもバンドに対して惜しみない拍手を響かせ続けたが、その拍手の中、ギターを抱えた Damon が再登場し、会場は更なる熱狂に包まれた。ここからが後半戦の始まりとなり『The Now Now』以前のアルバムからの代表曲が次々と披露されていく豪華な展開に。
Strobelite には、フィーチャリングの Peven Eerett が登場、テンション高めに「コンニチハ〜！」と叫ぶと、会場全体から歓声が沸き起こった。
他にも The Pharcyde のラッパーである BOOTIE BROWN、そして De La Soul の Poss Dave も登場。アンニュイな歌声で楽曲を次々と歌い上げてゆく Damon と、ステージ全体を動き回ってパワフルでエネルギッシュなパフォーマンスで魅せるラッパーたちとの対比が印象深かった。特に Poss Dave は会場をアッパーに煽りまくり、Feel Good Inc のサビの部分では、ラッパーたちに煽られるままに、オーディエンスも一緒になって「ワハハハハッ」と会場全体が揺さぶられるような大きな笑い声を上げていた。
Gorillaz のニューアルバム『The Now Now』は、本日6月29日（金）、世界同時リリース。あのライブ会場に居合わせたファンたちは、発売日の本日が待ちきれない気持ちだったのではないだろうか。ぜひ購入し、アルバム全体を通して噛み締めるように聞きこんでみて欲しい。
Photo by Teppei Kishida
Written by きのや
ライブは Gorillaz の楽曲面を担当する Damon Albarn（デーモン・アルバーン／ブリットポップの代表的バンド・blurのフロントマンとしても知られる）の「Good evening. Nice to see you again」という挨拶で始まり、前日と同じくギター、ベース、シンセサイザー、パーカッション、コーラス隊を引き連れての大々的なバンド構成。１曲目には、先行公開されていたシングル「Humillity」で始まり、バンドのバックには、俳優の Jack Black が Gorillaz のキャラクターたちと共演する MV が大きく映し出され、爽やかなサウンドと共に、会場を一気にカリフォルニアの南国ムードに引き込んだ。
Damon は時にステージ中央に立てられたスタンドをに握りながら、また時には自身がキーボードやギター、ピアニカ等の楽器を操りつつ歌声を披露。音楽センスがずば抜けている Damon らしい多芸っぷりで、ファンたちを感心させた。３曲目「Hollywood」には、フィーチャリングの Jamie Principle が登場し、会場が一気に盛り上がりを見せた。
今回のライブには、Jamie Principle 以外にも多数のアーティストたちが登場しているが、アーティストの他にもイレギュラーなメンバーが登場している。
ライブ１曲目の「Humility」４曲目「Kansas」、５曲目の「Sorcererz」、そして７曲目の「Lake Zurich」の MVには、マードックの代わりにパワーパフガールズの悪役 ギャングリーン・ギャングのエースが登場している。今回の「The Now Now」では、刑務所に収監されたマードックの代わりにエースがベースを担当しているという設定となっており、そういったカートゥーンキャラクターたちのストーリー展開などの楽曲以外の部分の楽しさもまた、Gorillaz というバンドの魅力の一部ではないだろうか。
また『The Now Now』は、フィーチャリングが多かった最近の Gorillaz とはまた違ってフィーチャリング曲が少なく、アルバム全体を通して Damon の音楽センスを更にしっかりと堪能できるような作品に仕上がっているように感じられた。
最後に Damon が「ドウモアリガトウ」と挨拶をして、ニューアルバム『The Now Now』のショーは終了し、ステージは闇に包まれた。ここまでで約45分、「世界初の『The Now Now』のライブは素晴らしかったけれど、ちょっと時間が短いね」等とオーディエンスたちは呟きながらもバンドに対して惜しみない拍手を響かせ続けたが、その拍手の中、ギターを抱えた Damon が再登場し、会場は更なる熱狂に包まれた。ここからが後半戦の始まりとなり『The Now Now』以前のアルバムからの代表曲が次々と披露されていく豪華な展開に。
Strobelite には、フィーチャリングの Peven Eerett が登場、テンション高めに「コンニチハ〜！」と叫ぶと、会場全体から歓声が沸き起こった。
他にも The Pharcyde のラッパーである BOOTIE BROWN、そして De La Soul の Poss Dave も登場。アンニュイな歌声で楽曲を次々と歌い上げてゆく Damon と、ステージ全体を動き回ってパワフルでエネルギッシュなパフォーマンスで魅せるラッパーたちとの対比が印象深かった。特に Poss Dave は会場をアッパーに煽りまくり、Feel Good Inc のサビの部分では、ラッパーたちに煽られるままに、オーディエンスも一緒になって「ワハハハハッ」と会場全体が揺さぶられるような大きな笑い声を上げていた。
Gorillaz のニューアルバム『The Now Now』は、本日6月29日（金）、世界同時リリース。あのライブ会場に居合わせたファンたちは、発売日の本日が待ちきれない気持ちだったのではないだろうか。ぜひ購入し、アルバム全体を通して噛み締めるように聞きこんでみて欲しい。
Photo by Teppei Kishida
Written by きのや
