幼少期、その当時YMOやクラフトワークが日本のMusicSceneを席巻していた頃、小さなシンセサイザーをオモチャとして与えられた少年は、音の鳴るもの全てに興味を持ち、音に触れる事がごく普通の日常として育ってきた。それから10年、フォークミュージックやポップスを好み、駅前路上ライブという特殊な環境からキャリアをスタートさせた少年は、2002年、Tranceという音楽と劇的な出会いを果たす。
それまでClubMusicとはほぼ無縁だった18歳の少年は、言葉無く感情に訴えかけてくるTrance独特の世界観と表現に心底惚れ込み、その音楽観を180°転換させた。
そして彼は、それまで自分が体現して来たものを覆し、新たな表現をスタートさせたのだ。
当時はTrance全盛期。DutchTranceやGermanTranceを代表としたEurope産の良質なTranceを吸収し、さらにはUK Hard House、Hard Danceといった派生音楽や、SchranzなどのHardTechno、AcidHouseに代表されるRootMusicにいたるまで貪欲に吸収し続けた。
しかし、ある時彼は音楽を追い求める余り、レコードの針を落とす事をやめてしまう。彼はClubMusicを含めた現代音楽の歴史を追う事、さらに、1曲の重みを新旧より多くの音楽に触れ続ける事で学ぼうと考えたのだ。結果、彼はここから長い充電期間に突入する事となる。
そして、日本のTranceムーブメントが一旦の終焉を迎え、次世代のHouseMusic、さらにはElectroブームが収束へと向き始めた頃、楽しそうにCDJと戯れる彼の姿があった。
現在、栃木を代表するTranceParty「dejavu」のCreativeDirectorを務める他、ResidentDJとして、さらに毎月イベントで配られるMixCD「dejavu TranceMix」シリーズのMixも担当している。
また、SoundCrew集団「(H)-ing」にも在籍。HipHopやR&B、Funk、DanceClassicsなど、ジャンルの垣根を超えたDJ達との共演を楽しんでいる。
現在の彼のMusicStyleは、メロディアスなリフレインで涙腺を直接攻撃するTranceClassicsや、EuphoricTrance、Massiveなアタックが印象的なTechDance、IbizaLikeなProgressiveHouseを得意とするが、他にもLovelyなHouseMusicから、Electro Houseにまで精通する、非常に幅広いPlayStyleを持ち合わせている。故に、空間を認識した選曲が得意な類い稀なDJである。
また充電期間中、音楽だけでなくPhotographerとして、さらにはDesignにいたるまで、クリエイテ...
More Biography