1986年に初めてクラブに登場したベテランMichel de Heyは、オランダ出身テクノアーティストの先駆者の一人であった。その20年後、HEY!RecordsとECRecordsを設立、レギュラーのHEY!パーティや、HEY!ラジオと並行して制作活動にも精を出した。Time Warpから東京からイビサでのレジデンシーまで地球を文字通り縦横無尽に駆け巡る彼の活動は勢いを落とす気配がない。Michelのテクノやテックハウスを中心としたプレイスタイルはファンキーでセクシーでスムースという表現がぴったりだろう。自身のラジオ番組『HEY-Muzik』はオランダ中で毎週金曜日に放送され、09年にベストダンスラジオ番組の称号を与えられた。賞を受賞するのは初めてのことではなく、過去4回もベストテクノDJ賞を受賞している。80年代からMIXやDJを始めていた彼は現在ロンドンを拠点としているLitheumエージェンシーに入り、Carl CoxやJohn Digweedと肩を並べている。制作のキャリアも長く、92年にトラック"Break"でアメリカビルボードチャートのダンス部門で見事10位にチャートインする偉業を成し遂げその後も、M.I.R.K.O.とコラボして生み出しオランダのPepsiチャート1位を獲得した"Be My Guest"というトラックや、"Be My Love"でBeatportのトップ10に入ったりとチャートにご縁のある年が続いた。
Michelはオランダのテクノ・テックハウスにおいては重鎮であり、オランダ版ラヴパレードとも言えるフェスティヴァルFFWDでは親善大使として関わりアンセムも制作したり、『Technological Elements』シリーズや『Dance Valley Main stage Edition』などコンピレーションへの参加も果たしている。しかしやはり何といってもDJキャリアによってMichelはオランダのナンバー1テクノ・テックハウスDJへとのしあがり、アンダーグランドテクノの先駆けとして知られるようになった。現在まで毎夏金曜日にイビサでレジデントを務めたり、日本ではWombやWire、CocoonやドイツとオランダのTime Waprなどに出演を果たしたりしてきた。10年7月にはHEY!Recordsから新作MIXCDをリリース、レギュラーパーティでは特にまたクラウドを熱狂させている。これからも立ち止まることのないMichelのプレイ、見逃せない。
http://www.micheldehey.com/...
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