イギリス出身。核となるジェイソン・スウィンスコーが、先進的かつ実験的な音楽を愛するジャズ奏者達を集めて結成。DJ的な感性を注ぎながら、ジャズバンドのスタイルで映画音楽のようなサウンドを奏でる、<NINJA TUNE>レーベルを代表する存在。
99年にデビュー作『Motion』をリリース、そのジャズをベースとしたスリリングなエレクトロニック・サウンドが大きな注目を集める。2002年、彼らの名を世界中に知らしめた傑作『Everyday』をリリースし、同年フジロックに出演するなどジャンルを超越した壮大なサウンドが大絶賛される。またロシアの無声アヴァンギャルド映画の傑作『Man With A Movie Camera』に生演奏でサウンドトラックをつけるという革新的パフォーマンスが大反響を起こし、音楽以外の幅広い層からも喝采を浴びた。その後5年の時を経てリリースされた『Ma Fleur』では、生楽器をフィーチャーした美しいサウンドを披露。彼らの果てしない音楽的可能性を改めて証明する作品として高い評価を得る。そして2007年、それまでキャリアの集大成として英ロイヤル・アルバート・ホールでライブを敢行。完全ソールドアウトとなった会場を興奮の渦に巻き込んだ。翌年3月にはその貴重な音源を収録した『Live At The Royal Albert Hall』を発表。さらにディズニーのドキュメンタリー企画「ディズニーネイチャー」第1弾となった映画『フラミンゴに隠された地球の秘密』のサントラ制作や朝霧JAM、フライング・ロータスとの来日公演の成功で日本でもその人気を不動のもとする。
現在彼らは『In Motion』と題し、ジェイソン自らが選んだミュージシャン達と、歴史的価値の高い先鋭的かつ実験的な無声映画/映像に生演奏で音を付けていく新しいライブ・パフォーマンスを行っており、SonarSound Tokyo 2012が始めて日本で披露される。
バンドは、中心メンバーであるジェイソン・スウィンスコーとフィル・フランス(Bass)、トム・チャント(Saxophone)、ルーク・フラワーズ(Drums)、ハイジ・ヴォーゲル(Vocal)ら中心メンバーに加え、今回のショーでは、SonarSound Tokyo 2011でのステージが入場規制になるなど話題を呼んだ新世代ビートメイカーのドリアン・コンセプト、15歳からジャズ・ピアニストとして活躍するオースティン・ペラルタ、さらにはヘリテージ・オーケストラのジュール・バックリーが参加した超豪華布陣で、斬新かつアヴァンギャルドなショート・フィルムにスコアをつけるというアルバム以上にシネマティックなサウンドを披露する予定である。
http://www.cinematicorchestra.com/...
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