バルカン・ビート・ボックスのギタリストの1人、Uri Brauber Kinrotがフロントマンを務めるサーフ・ロック・バンド:ブーン・パン。ギター、チューバ、ドラムの3ピースで、いわゆるステレオ・タイプのサーフ・ミュージックではなく、とことん中近東の味が前面に出たサウンドに驚くだろう。目をつぶりながら、その音に耳を集中させると、オリエンタルな空想の旅をしているかのような、哀愁といなたさが爆発する。アップテンポな楽曲で感じられる焦燥感や、陽気なジプシーを想起させるほのぼの感など、まさにサウンド・ジャーニーと呼ぶに相応しいバンドだ。世界中の音楽フェスから引く手数多なのも、こういったオリジナリティに加え、演奏技術の確かさも挙げられる。
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