12.23 (Sat)
面影ラッキーホール(おもかげラッキーホール)は、日本のファンクバンドである。現在はOnly Love Hurts名義で活動。概要1曲1曲が物語となるストーリーテリングの巧みさ、目を背けたくなるほどリアルな題材、歌謡曲の遺産を受け継ぐキッチュなメロディラインと高度な演奏技術は、一部ではカルト的な人気を持つ。吉本隆明に「この人は上手すぎる程の物語詞の作り手だ」と評された他、道尾秀介・湯浅学・田口トモロヲ・大槻ケンヂ・町山智浩・宮藤官九郎・河原雅彦・森下くるみら、音楽よりもむしろ文学・演劇方面からの高評価を受けている。来歴1992年、ボーカル/作詞のaCKyとベース/作編曲のsinner-yangを中心に結成。aCKyはこれが生まれて初めて組んだバンドである。1993年より「面影ラッキーホール」と名乗る。バンド名は医療用ダッチワイフ「面影」と、80年代の風俗の仇花「ラッキーホール」をニコイチにしたもの。この頃aCKyは「面影」の製造元であるオリエント工業にコンタクトを取るも、全くリアクションがなかったという。初期は東京ロッカーズ~東京ソイソースに連なる正調アンダーグラウンド的な音楽性にアジテーションというスタイルであったが、激しいメンバーチェンジを繰り返しながら、物語性の強い歌詞と、演歌・歌謡曲からヒップホップ・ファンクまでを脈絡なくカットアップするサウンドの独自のスタイルが出来上がる。1996年11月にはインディーズ・レーベルより初の音源「メロ」発売。このアルバムのライブ会場売り限定特典には、上野の中東系密売人から仕入れた3000円分の偽造テレフォンカードが付属しており「買っても損しないアルバム」がキャッチ・フレーズであった。またジャケットには漫画・劇画のコレクターであるaCKyのアイデアで70年代エロ劇画の巨匠・石井隆の絵を使用。伝手を頼って何とか本人に辿り着き、快諾を得るも表現者としての説諭を受けたという。このアルバムは朝日新聞文化面において「真剣な社会批判か?あるいは壮大な冗談か?」と採りあげられた。1997年にはソニーミュージックエンタテインメントと契約し、ファースト・アルバム(当初は「いろ」と名付けられる予定であった)を完成させる。ジャケットには前作同様aCKy のアイデアで官能劇画の大家・ケン月影にイラスト書き下ろしを依頼。しかし完成
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