シーンを目まぐるしいスピードで駆け上がったオランダ出身のDJ/プロデューサー、Dyro(ダイロ)。
1992年4月22日生まれの現在24歳とまだ若いがDJ Mag名物の人気DJランキング「Top 100 DJs」では2013年に30位で初登場し、2014年、2015年はともに27位にランクインするなどすでに不動の地位を築いている。
2011年、19歳だったDyroは音楽を聴く側から作る側へと転身し、自らの持つスキルを込めたトラックを次々とインターネット上にアップ。瞬く間に彼のサウンドの虜となったファンたちがサポートし、オランダ出身の大人気DJ、Hardwellをもそのファンのひとりに取り込む。Hardwellに発掘された印象が強いDyroだが、1番はじめは2011年の7月1日にLaidback Lukeが運営するサイトのフォーラムにDyroが自身の曲を聴いてもらうために投稿したのがきっかけ。2011年にHardwellのレーベル「Revealed Recordings」と契約し、12月にはレーベルから初のEPをリリース。Dyroのサウンドの衝撃はすぐに広まり、AfrojackやDavid Guetta, Tiësto, Sander van Doorn, Dada LifeなどスーパースターDJたちの間でも噂になり、多くのDJがこぞって彼の曲をかけた。
初期の頃の曲である"Daftastic"や"Metaphor", "Magno"は当時クラブで聴かない日はないくらいの人気ぶり。代表曲であるHardwellとコラボした"Never Say Goodbye"やTiestoとの"Paradise"、Ryderをヴォーカルに迎えた"Calling Out"はいずれもBeatportのチャートを騒がせた。
数多くのオリジナル曲を制作する傍らRihannaの"Right Now"や Nicky RomeroとCalvin Harrisの"Iron", そのほかR3hab, Afrojackなど大物アーティストのリミックスワークにも精力的に活動。Katy Perryから直々に"Wide Awake"のリミックスの依頼を受けるほどアレンジのセンスにも定評がある。同年、Afrojackのレーベル「WALL Recordings」からAnsolとコラボした"Top Of The World"をリリースするとAfrojackがその年のUltra Music Festivalでかけたほか、David Guetta, Hardwell, Fedde Le Grand, Nicky Romero, Swanky Tunesらもサポート。もちろんこの曲もBeatportのチャートでトップに食い込ませた。HardwellやLaidback Luke, Dada LifeといったトップDJたちが口をそろえて"Breakthrough Artist of 2012(2012年ブレイク必至のアーティスト)"と断言しただけでなく、各メディアや雑誌からも2012年要注目のアーティストのひとりとして取り上げられたDyroは、その予想通り、いやそれ以上のスピードでシーンを代表するアーティストへと成長。自身も「エネルギーこそが自分の曲のコアな要素」だと語るように、彼が生み出す骨の芯までしびれるような激しいエレクトロドロップとプログレッシブを織り交ぜたビッグ・ルームサウンドは俗に"Dyroサウンド"と呼ばれ、フェスやクラブのピークタイムに頻繁にプレイ。同じく「Revealed Recordings」の同輩であるDannic(ダニック)とは仕事でもプライベートでも仲がよく"Radical"などのコラボやリミックス含め多くのキラーチューンを世に送り出した。
現在、世界各国から引っ張りだこ状態で、Dance Valley, Electric Zoo, TomorrowWorld, Spring Awakening Music Festival, Wish Outdoor, Digital Dreams, Creamfields, EDC Las Vegasなど挙げ出したらキリがないが人気フェスやクラブイベントに軒並み出演。2014年に"Black Smoke"のリリースとともに初のソロツアーを敢行し、そのまますぐオーストラアを横断する「Future Music Festival」ツアーにも参加。ツアーから戻るとUltra Music Festivalのステージに立ち、DannicとHardwellとともに北アメリカ10都市2000マイルをバスで廻る「North America Bus Tour」も行ったのも記憶に新しい。さらに"Grid"や"X"でコラボしたBassjackers(ベースジャッカーズ)とともに30日間アメリカ各地を廻る「X-Tour」を行うなどスケジュールは年中通してとにかくタイト。そんななか2014年に自身のレーベル「WOLV Records」まで立ち上げ、自身の曲だけでなく、自分もHardwellから恩恵を受けたように若手アーティストのためにも曲をリリースできるプラットフォームを作り上げる。自身のレーベルから1発目となるシングル"WOLV"は今までにないアシッド・ハウス要素を含んだアグレッシブなナンバーで、フェスティバルのアンセムソングとしてとにかく多くの場所で耳にした。
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